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月々の分割払い手数料(利息部分)を割り出す /ボーナス払い併用編

ボーナス払いを併用している場合には、前ページのような均等割りでの算出が出来ない為、、

金利手数料と元金から特定の利率を算出しての計算となります。

※ なお本項は、手数料割出計算の続編です。 こちらページへ直接来られた方は〜 また当頁だけで解説・内容がよく分からない場合には、基礎編兼ね前編(前ページ)からもご確認をお願い致します。

ボーナス払いを併用した支払いから金利手数料分を算出

前ページの支払例に、ボーナス併用50,000円をプラスしてみました ^^

【 支払例 】
・クレジット(ローン)の利用額は1,800,000円
・支払回数60回
・初回の支払額は28,637円
・月々の支払額は27,200×59回
・ボーナス払い50,000円×10回
・金利手数料の総額333,437円

 手順@

先ず、金利手数料の利率から算出します。

信販系クレジットの場合には、支払回数や実質年率に応じて元金に特定の利率(1円あたりの手数料の額)を掛けると金利手数料の総額が算出できます。

 ※ ここで算出する利率は「実質年率」ではなく、「1円当たりの手数料の額」です。実質年率と混同しないように気を付けましょう〜 ^^

元金 × 「1円当たりの手数料の額」 = 金利手数料

です。

・・・で、ここで知りたいのは利率(1円あたりの手数料の額)ですから、

金利手数料 ÷ 元金 = 「1円当たりの手数料の額」

と、なりますよね〜 ^^

それでは、支払例から実際に数値を当てはめてみましょう〜!

333,437 ÷ 1,800,000 ≒ 0.1852428

こんな感じです ^^

1円当たりの手数料の額 = 0.1852428円。 1円当たり、約0.1852428円の金利手数料が加算されている計算ですね〜。

これを百分率で表すと、18.52428%です。

180万円に対する金利手数料の利率は「18.52428%」、

手数料を含めた支払い総額は「118.52428%」という事です ^^

 手順A

次に、各支払い月の金利手数料の割合を算出します。

2回目以降の支払い額は「27,200円」ですね〜。

この「27,200円」という金額は、月額分の元金に「18.52428%」の手数料を加算し、100円未満を切り捨てた数値です。

 ※ 何故100円未満を切り捨てるかは、前のページを参照。

元金 × 18.52428% = 金利手数料

元金 × 118.52428% ≒ 27,200円   ・・・(金利手数料+元金)

元金 ≒ 27,200円 ÷ 118.52428%

元金 ≒ 22948.8844

27,200円は100円未満の数値を切り捨てた金額なので、ここで算出された元金は切り上げで計算します。(このままの元金で計算すると、27,200円より小さくなってしまいますから・・・)

100円未満の数値を切り上げて・・・ 23,000円。

これが月々の支払いの元金分になります。

27,200円 − 23,000円 = 4,200円。

これが月額の金利手数料分になります。

 手順B

続いて、ボーナス払いも同じような計算方法にて算出していきます。

元金 × 118.52428% = 50,000円なので、

元金 ≒ 50,000円 ÷ 118.52428%

元金 ≒ 42185.45円

100円未満を切り上げて・・・ 42,200円。

これがボーナス払い1回分の元金分。

月々の支払い額から元金分を差し引いて、

50,000円 − 42,200円 = 7,800円。

これがボーナス払い1回分の金利手数料分です。

 手順C

そしてラストは初回分。

元金の総額180万円と金利手数料の総額333,437円から、2回目以降の支払い & ボーナス払いの元金と金利手数料を差し引いてやれば、残った金額が初回分です。

2回目以降の月々の元金分は23,000円なので、59回分の総額は1,357,000円。

2回目以降の月々の金利手数料分は4,200円なので、59回分の総額は247,800円。

次はボーナス払い。

1回のボーナス払いの元金分は42,200円、10回払いなので422,000円。

1回のボーナス払いの金利手数料分は7,800円、10回払いなので78,000円。

月々の元金分とボーナス払いの元金分、月々の金利手数料分とボーナス払いの金利手数料分を足すと・・・

元金 = 1,779,000円

金利手数料 = 325,800円

後は、元金の総額と金利手数料の総額から上記の金額を差し引くと、初回払いの元金分と金利手数料分が残りますよね〜 ^^

1,800,000円(元金の総額) − 1,779,000円 = 21,000円

これが初回払いの元金分。

333,437円(金利手数料の総額) − 325,800円 = 7,637円

これが初回払いの金利手数料分。

これを足せば、初回分の28,637円ですよね〜。

ちょっと説明がややこしかったですかね〜 く(^^A

 ちなみに〜 以上の計算方法も「信販系クレジット」のみに対応しています。 銀行借入など融資系ローンはかなり複雑で私にも手がおえませんので、借入先にご相談を m( _ _ )m (シュミレーションアプリを使う方法などもありますが、当サイトで割愛させて頂きます)

ちょいと予備知識

上記で算出された「18.52428%」という利率は、金融用語で「アドオン利率」と呼ばれるものです。

実質年率とは全く異なる利率なので、

実質年率は6.9%なのに、金利が約18%も付いている〜! と、変な勘違いをしないように・・・。(上記の例は実質年率6.9%での支払い例です)

 ちなみに、低金利傾向になっている近年は減ってきてはいるのですが、アドオン利率と実質年率を巧妙に使った営業テクニック?はまだまだ現役のようですから、曖昧な金利表現をする自動車販売店には十分気を付けましょう〜 ^-^)/

 ※ 参考: 「曖昧な金利表現で誤魔化されない為に」(外部サイト)

 ※ 参考: 「アドオン?実質年率?正しい金利知識を身に付けよう!」(外部サイト)

・・・とまあ以上、これらもまた皆様のご参考などなれば幸いです。

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