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信販クレジット /未払金勘定

ショッピングや自動車購入時に利用する信販会社系のクレジット(分割払い)は、「未払金」という勘定科目を使います。

※ いわゆる お店で取り扱っている提携ローンの事。(店頭で申込みし、後に電話等で本人確認が行われるのがひとつの特徴)

※ より正確に言うならば、割賦販売法が適用される分割払いの事。(支払う金利分は、利息ではなく 分割払手数料と表記されるのも特徴のひとつです)

少々補足

広く一般的には、信販会社系のクレジット(分割払い)の事も「ローン」という名称が使われていますが、(自動車であれば自動車ローンとかオートローンとか)

正確には「ローン」ではなく「クレジット」というのが正規表現です。

尚ここ最近では、販売店で取り扱ってはいるものの〜 信販会社系のクレジット(分割払い)では無い分割払い方法も増えており、

 ※ 販売店で紹介される分割払いだが、それら契約はそのローン会社との個別契約となり、それら資金は個人口座へ振り込まれるなどの特徴があったりも。。

またネット経由で契約のやり取りを行うタイプの分割払いも増えており、

もしそういった分割払い等をご利用される折には、

それら分割払いの元となる資金融資等方法は必ずしも ”クレジット” とは限りません事も〜 予めご留意願います。

 ※ もしクレジット契約にならない場合には「ローン(借入金)」としての形となろうかと思われますので、各契約時などで要確認の事。

未払金の取扱い等

返済期間が1年以上のものを「長期未払金」として取扱う仕訳もありますが、

自動車の購入資金程度であれば、また個人事業規模程度であれば〜 単に「未払金」として仕訳を行っても問題はないでしょう。

クレジットの特徴

保証料は必要なし。

銀行系の借入ローンと比べると手続きや必要書類がかなり簡素化されており、手間を掛けずに分割払いの契約が出来るのも特徴。

 場合によっては印鑑と契約書のみで実行可というケースも。

但し、元金の総額に対して「○○%」の手数料〜 という金利計算方式なので、

銀行系のローンに比べて金利手数料は割高の傾向。

※ 元金と金利手数料(分割手数料)の支払割合は均等が基本。

※ 元金と金利手数料を足した「支払総額」を支払い回数で均等割りにし、月額に発生する100円未満の端数を、全て初回分に組み込むのが信販系クレジット方式。

※ 支払う金利分は、一般的に「分割払手数料」と表記される。

 主な信販会社 ・・・ オリエントコーポレーション(オリコ)、セントラルファイナンス、ジャックス、アプラス、トヨタファイナンス、ライフ、東芝ファイナンスクオーク、日立キャピタル・・・など。

仕訳例

信販系クレジットで、よく使われそうな仕訳を集めてみました ^^

 クレジット契約

クレジットの契約書を書いてパソコンを購入〜!

借方 貸方 摘要
工具器具備品 180,000 未払金 180,000 ---

 毎月の返済

自動車ローンの返済

借方 貸方 摘要
未払金 36,000 普通預金 40,000 ---
利子割引料 2,000   ---
事業主貸 2,000   ---

※ 家事按分50%の場合。

※ 月々4万円の返済で、内、4,000円が金利手数料。(内約は、別途送付されている明細書か、もしくは後述する算出方法などをご参照ください)

 一括返済(繰り上げ返済)

ローン残の一括返済(繰り上げ返済)

借方 貸方 摘要
未払金 480,000 現金 500,000 ---
利子割引料 20,000    

※ 一括清算について詳しくは・・・ 「一括清算のワンポイント」。

利子割引料について

信販会社系のクレジットを利用すると気が付くのですが、

契約書や明細書に書かれているのは「元金総額」と「分割手数料(金利手数料)の総額」のみ。

金利の計算方式が「元金に対して○○%の金利手数料を加算した支払総額を、支払い回数で均等割りに〜」 という方式ですから、「月々の金利手数料は○○円!」といった支払明細はありません。

しかし、月々の支払額の内、金利手数料分を必要経費に〜! という事業者の皆さんにとっては、月々の金利手数料の詳細がかなり重要ですよね。。

そこで! クレジットの支払明細書から、月額の「元金分」と「金利手数料分」を算出する方法を・・ と言いたい所なんですが、

さすがにここで説明しちゃうとえらく長いページになってしまうので、その詳細は次のページにて・・・  く(^v^A

とまあこんな感じで、以上、皆様のお役に立つ部分御座いましたら幸いです。

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絡んで来るとややこしいが、覚えれば簡単!
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