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LAST UPDATE: 2015/6

未払金と未払費用の違い、比較等

 未払費用の定義について色々と触れましたところで、ところで!? この未払費用とよく比較される勘定科目に 「未払金」というものがありますが、じゃあその未払金とは何処が違うの? という事で、未払費用 VS 未払金についても少々と。

未払金との違い

 簡単に言っておくならば〜

 未払費用に該当しない未払いの対価 → 未払金。 (もちろん買掛金も除きます)

 つまり、期末における未債務の未払い対価を除き(請求書もないのに、無理矢理強引に費用化しなければならない対価)、基本 ”債務が確定” している未払いや継続性のないモノ等は全て 「未払金」と。

 例えば・・・

一区切りとされる、締め日が到来した1ヵ月間 (1ヵ月分)の電気代や給与

 とか、(未だ支払ってないが、役務期間は完了し、債務も発生しているモノ (口座引落しなんかも含む)。 【⇒ 参考例 (給与の仕訳例を参考に)】)   

役務の提供に該当しない、備品などの購入における未払い分 (いわゆる 「ツケ」)

 とか。 (こちらはそもそも継続性の全くないモノなので、未払費用か?未払金か?うんぬん 未払金で決定。 ちなみにクレジットカード払いなんかも含まれます。 但し、購入する品が 「販売商品の仕入れ」等に該当する場合には「買掛金」勘定となりますので、その辺りまでは混同されてしまわないようご注意を)

 【未払金に該当するもの
 @ そもそもサービスなど、役務の対価ではない。(備品等)
 A 債務(支払い)が確定しているもの。(役務含む)
 B 取引きが単発で、継続性のないもの。(役務含む)
 C 一定の契約がないもの。

 【関連】
 → 「未払金」(勘定科目辞書) /より詳細

 【未払費用に該当するもの
 @ 期末における未債務の役務対価。

 【関連】
 → 「未払費用」(勘定科目辞書) /より詳細

 
 なお、これまで 「未払費用」と 「未払金」とをそれぞれ区分してきましたが、ただ実務的には、これらそれほど細かく区別されていなくとも特に問題となる事はなく、実際 上記例のような締め日が到来した債務発生後における電気代や給与賃金などでも 「未払費用」とする方も多いようで、またそう会計処理されていても税務上問題となる事もおそらくほぼ無いかと思われ、これら一応合わせ補足適度までに。

 但し、その対価が「重要性に乏しいモノ」であって、かつ「一貫性」を厳守出来るものに限られます事は前提として。

 以上、参考などまでに。

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