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雑収入

読み方

ざっしゅうにゅう。

概要

営業活動外で発生した収入のうち、比較的少額、かつ重要性の低い収入を仕訳けるための勘定科目。

該当する主な対象

キャンセル料、保管料、還付金(返戻金)、ご祝儀(お祝い金)、為替収益、保険金 ・・・など。

注意点

・「少額」「重要性の低い」・・・という判断基準は正確に決められていませんので、保険金のような比較的多額とも言える収入も、単発で継続性がなければ 「雑収入」でOK!

雑収入として扱う費用は、あくまで商いを行う上で発生した収入が基準となります。 個人が行う結婚式などのお祝いは原則・非課税所得。 (なお社会一般的に通用している常識の範囲内であれば非課税となりますが、ただ明らかに多額の祝儀等は またこの場合は贈与税に該当します) 但し、事業主として受取る「お祝い」(開業祝いや報酬的な祝儀など)は課税所得となり、もちろんこれらは「雑収入」として事業所得に計上する必要がありますよ〜 ^-^)/ (商いを起因としたお祝い金ですから)

・身体の傷害や物の損害に対して支払われる保険金は、基本的に個人の「非課税所得」に該当しますので、ここでいう「雑収入」として事業所得に計上する必要はありません。 但し! 販売商品(棚卸資産)の損害に対する保険金は課税所得になりますよ〜。

また事業用車両の損害に対する保険金は「課税所得」・・・という意見もありますが、これは、損害額を必要経費に算入する事の出来る「法人」での取扱いです。 個人事業の場合には、資産の損害は個人の 「譲渡所得(譲渡損失)」ですから、事業用車両に対して支払われる保険金も非課税所得となります。

 詳しくは、、 「自動車の修理、事故、保険について」。

・ヤフオク(ヤフーオークション)などで個人の持ち物(私物)を売却・譲渡して得た収入は、「生活用動産」に類する物であれば 「雑収入」に含める必要はありません(生活用動産を売却、または譲渡して得た利益は原則 非課税です)。

 
 生活用動産とは。 日常で使われる生活用品に類する物で、テレビや冷蔵庫などの家具、洋服(衣類)や自家用車などが該当します。

但し、日常で使用している物であっても、趣味的要素の強い高価な品物(1個、または1セットの価額が30万円を超える宝石や貴金属、骨董品などに類する物)を売却・譲渡して得た利益は課税対象となる場合があるので要注意! (所得税法施行令 第25条より) また毎日使わない自家用車や高級車など、「生活用動産」としての判定が難しい物もありますので、これら例に該当しそうな品物で利益を得た場合には、先ずは最寄の税務署などへご相談される事をオススメします m(_ _)m

 
 なお、これら収入はあくまで「利益」が基準です。 売却価格が購入価格よりも低い場合は「利益」ではありませんよ〜 ^-^)/ またこれらはもし課税対象となる場合でも、雑収入ではなく 別途「譲渡所得」となります事も予め。
 ヤフオク売買の税金については、、 「ヤフオクで個人の私物を販売した場合には?

  「雑収入」は臨時的な目的で使われる勘定科目です。 現在は「雑収入」に該当する収益でも、今後、ある程度定期的 かつ継続的に発生する収益として見込まれる場合には、新しい勘定科目を作成して対応して下さい。 (為替差益など)

消費税の課税取扱い(区分) 

課税

仕訳例(仕分け例)

キャンセル料を受取った。

借方 貸方 摘要
現金 5,000円 雑収入 5,000円 予約のキャンセル料

以上参考までに。
(※ なお、これら仕訳例、及び勘定科目各概要は主に個人事業者を対象としたものとお考え下さい(一応当サイトでは、法人仕訳等には触れておりません)。 また上記例は一般的なごく一例です。 それと消費税に関しては税込経理としての仕訳としております)

テーマ
勘定科目辞書

個人事業でよく使われる勘定科目を仕訳例とともに一覧にしてみました(個人事業向け)。
収益の部。主な勘定科目

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