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LAST UPDATE: 2013/01

棚卸資産の評価方法 /最終仕入原価法

最終仕入原価法とは?
在庫品(棚卸資産)を種類等で区別し、その同じ種類の物品の中で、期末に一番近い日に仕入れた物品の取得価額(単価)をその物品(棚卸資産)の1単位の取得価額とする計算方法です。

計算方法

例えば・・・、「ドラポンクエストU 〜雀荘に導かれし雀士たち〜」(以下、ポンストU) というゲームソフトを仕入れていたとしましょう。 この「ポンストU」は2月1日に発売され、発売時に100本ほど仕入れ、仕入れ単価は1本5,000円でした。

その後、8月1日にも1本5,000円の単価で仕入れていたのですが、ただ11月1日に「ヤキトリ・ファンタジーV 〜オーラスのヤキブタ決戦〜」というソフトが発売されてしまい、12月1日に「ポンストU」を100本仕入れた時には、仕入れ単価は1本3,000円に値下がりしていました。

そして、迎えた年度末。

棚卸しの結果、「ポンストU」は150本ほど売れ残っており、内、1本5,000円で仕入れていた「ポンストU」が50本、1本3,000円で仕入れていた「ポンストU」は100本残っていました。

なおこの場合、実際に売れ残っている「ポンストU」の総合計原価は550,000円ですが、(5,000円×50本=250,000円、 3,000円×100本=300,000円) ただこれを最終仕入原価法で計算すると・・・ 同じ種類(ポンストU)の中で、一番年度末に近い日に仕入れた在庫(ポンストU)は12月1日に1本3,000円で仕入れた時ですから、期末において売れ残っている「ポンストU」の在庫150本全てを 1本3,000円で仕入れたと見なして、3,000円×150本=450,000円を期末における 「ポンストU」の棚卸資産の評価額とする。。

またこれが 「最終仕入原価法」です。

売れ残り品の値下がりが考慮される 「原価法」ですね〜 ^^

計算も簡単〜 ^^)/

計算式で表すとこんな感じです ^^

以上のように、商品・製品の種類毎に評価額を算出していきます。

ちなみに、、 「製品」を最終仕入原価法で評価するには、期末に一番近い時期に製造した製品の取得価額(製造原価)が基準になるはずです。 各100円、200円、300円の3つの原材料を使って5個の製品を製造した場合には、製品1個当たりの取得価額(製造原価)は120円です(間接費用は無し)。 ※ (100 + 200 + 300) ÷ 5 = 120

 
 棚卸資産の評価額の基準となる 「取得価額」は、商品・材料の仕入れ時の付随費用の原則等を忘れてしまわないようにしましょう〜 ^^)/ (商品や材料を取得する時に必要となる付随費用は、その物品の購入代金に含める事)
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