SOHO確定申告ガイド

TOP PAGE > ブログ > 帳簿・仕訳、その他経理 > パソコン購入の仕訳など、プライベート利用が出来そうな備品の帳簿の注意点。
(2009年8月27日更新)

パソコン購入の仕訳など、プライベート利用が出来そうな備品の帳簿の注意点。

 すっかりインターネットが普及し、パソコンを持つ事業者の方も多いのでは?

 またここ近年ではスマホやタブレットなども急速に普及して来ており、、 これらハードウェアも事業用として使われるケースも多くなってきたでしょう。

 ところで! そんな事業用に選ばれ使われるパソコン等には、何か注意点はあるのでしょうか。

 また帳簿の仕訳に、何か注意しておきたい事はあるのでしょうか・・・

<<本頁INDEX>>

パソコンやタブレット

 まずはパソコンやタブレットの購入。

 税務調査など、もしもの時に経費否認されないためのパソコン購入例

 ワンセグが視聴可能なものなど、最近のパソコンには色々な機能が付いていますよね〜。
しかし、もしこのような多機能なパソコンを事業用として購入すると、後々税務署に突っ込まれる可能性は大いにあると言えるでしょう。

 上記のような ワンセグ機能のついているパソコンだと、

  「事業でテレビ視聴が必要なのか?

 と、こうなる確率は高いと言えますので。
(※ もし自分が税務署の職員という立場なら、誰もがそういったパソコンだと そう突っ込みたくなるはず。。)

 もしそれでも事業用で100%使っています・・・ と応戦しても、
今やパソコンはBTO(いわゆるカスタムメイド)などをはじめ、星の数ほど種類があり、、 また事業者向けのラインナップだって簡単に手に入る時代。
なのでそういった多くの中から わざわざそんなパソコンをチョイスしているという事は、、 「予めプライベート利用を考えて、このような機種を選んだのでは?」と、突っ込まれ、ぐうの声も出せなくなり家事按分せざるをえなくなることは必須。
(※ ちなみに家事按分していたとしても、その割合が見直されてしまう可能性も(ただ適正な按分であれば別ですが))

 事業用のパソコンを購入する場合には、十分「事業用」に適した仕様のパソコンを選んでおく事がベスト。

 個人事業の場合には、事業主本人の使うパソコンである場合が多いと思われますので、ついつい、、 という可能性は少しくらいはあるかもしれません。
ただどうせ買うならあったら便利かな〜 という蛇足機能は、それが事業で活用できるものであれば話が別かもしれませんが、多くの場合は税務面から見れば非常に不利となる場合があるので 本当に要注意と心しておきましょう。
※ まあ考え方としては、もし自身がとある会社の社長で、社員へデスクワーク用のパソコンを買って来てくれ、、 と頼む場合、やはり経費は必要最小限で抑えておきたいのが本音かと思われ、その本音に相当する備品こそがやはり事業用として相応しいと言えるでしょう

 事業用のパソコンを購入する場合には、十分「事業用」に適した仕様のパソコンを選んでおく事がベスト。

 但し!どのパソコンにも標準装備されているような機能やソフトについてまでは それほど細かく気にする必要はないでしょう。

 家事按分でも否認されないための予防策

 それと・・・
事業用に購入したパソコンを、自宅兼事務所で使用されているような場合には、また自宅でも使用できる環境下にあるものにつきましては、
最低限でも出来れば 9:1でも、家事按分される事をオススメします。

 本当に完全に事業用としてしか使っていないのであれば、100%事業用として仕訳をすれば良いのですが、

 ただ自宅にパソコンを持っている方のほとんどの場合には、仕事以外でもちょちょっと使ってしまう事が多々あるでしょうから。。
(ショッピングしたり、写真を保存したり・・・)

 という事で、
このような家庭でも容易に利用出来る兼用備品については、100%を証明するのがかなり難しい事を念頭に置き、
よほど完全事業用100%に自信がある場合を除いては(購入時だけでなく、以後の事も見すえて)、必ず家事按分されておくのがベスト・チョイス。

 また謙虚に家事按分しておけば、もし税務調査に入られても、、 調査員には好印象を与えるようですし ^^
(逆に100%には徹底した調査をしたがるので・・・)

 ちなみに・・・
自宅ではなく、きちんとした個人オフィス(自宅兼用ではない事務所)に置かれる固定パソコン(デスクトップタイプ)については、そこまで細かい事は気にしなくてもいいでしょう。
(自宅で利用できる環境ではないので)

スマホや携帯電話

 そして今やモバイル端末として誰もが持っていると思われるスマホや携帯電話。 先ずは購入に関してから、、

 出来れば選んでおきたいモノ

 やはりこちらも 「事業用」として適正度の高い端末が理想である事は必須と言えるでしょう。
という事は!?
おそらく多くの場合では 「必要最小限の廉価ガラケー」にたどり着くかと思われます。

 ガラケーならお財布携帯やワンセグ、スマホなら スマホを持つ多くの目的とされがちなネット閲覧。 おそらくこれらは事業とはかけはなれた存在かと。。

 これらもパソコンと同様に予め十分なご注意を。

 ただ事業内容によってはネット活用と切り離せない場合もあったり(連絡手段としてLINEやフェースブックの活用例も多いですから)、キャリアによっては 必要最小限とする機能を持つ端末を選ぼうとしてもどうしてもワンセグが付いてくる、、 という場合も考えられますので、そういった場合には相応のモノであれば問題はないでしょう。 また蛇足機能の多いモノだとしても、きっかり適正な根拠をもとに家事按分されているのであれば こちらも同じく問題はないでしょう。

 家事按分について

 やはりこちらもパソコンと同様に、完全100%事業用と言い切れる環境での使用でない限りは、事業用として自信があったとしても〜 最低限9:1の家事按分が理想と考えておいた方がいいでしょう。 モバイル端末はいつも持ち歩く分、何かとちょっと、、 活用してしまう事も多いでしょうし。
(写真を撮ったりちょっとしたメール、家族との連絡とか・・)
(もちろん完全強固に事業用として100%の自信がある場合には、事業用100で問題ないでしょう)

 以上、各ご参考などまでに。

SOHO確定申告のブログ


流動的な情報や補足など、本編サイトの補助的に加筆している個人事業向けブログです(ブログ風覚書メモ)。最近よく食べるモノは冷凍ラーメンです。
記事カテゴリ

(C) 佐田会計 確定申告会