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(2019年1月31日更新)

eLTAXを利用して給与支払報告書、及び源泉徴収票を提出する手順等

平成29年(2017年)より、毎年、年末調整を済ませた翌1月に提出していた給与支払報告書(市区町村へ)と給与所得の源泉徴収票(税務署へ)がシステム一元化され、eLTAXから一括してこれら提出出来るようになりましたので、その手順や方法などについて記録しておきますね。

※ お手続き概要は2019年現在のものです。

※ お手続き環境は人それぞれ異なりますので、場合によっては手順等が多少入れ替わったり 項目があるものないものが出てくる可能性も御座います。(ここにない項目も含め)

※ 以下解説画像(キャプチャ)は特記ない限りeLTAX・PCdeskより引用したものです。

※ PCdeskは、eLTAXのサービス提供時間内でないと一部正常稼働しないものも御座います。(作成は可能みたいですが未確認) 予めご留意願います。

前もっての事前事項

まず利用には、eLTAX(地方税ポータル)への事前の利用届出手続きが必要になるのはもちろんのこと〜

利用手続きには、事前に電子証明書(通常は個人番号カード)やICカードリーダライタ等が必要です。(⇒ 関連

e-TAX(国税)での利用者識別番号が必要です。

また2019年現在ではスマホ申告には未対応となっておりますので、

利用環境にあったPC(パソコン)の準備も必要です。

2019年現在ではウインドウズ7以降のOSがインストールされたパソコンのみで利用可能となっております。(ブラウザはインターネットエクスプローラー11のみ)

これら十分ご留意のほどを。

報告書・徴収票の作成

先ずはPCdeskを起動させます。

PCdeskがまだインストールされていない場合には、各自ポータルサイトよりダウンロードしてご利用ください。

なお、ソフトの起動時にはバージョンアップの確認等が入る場合がありますので、必要に応じ各自適所ご対応ください。(バージョンアップは自動ダウンロードのものやアンインストールが必要なものなど各色々と条件が異なりますので、更新作業は別途手順書などを参考にお手続き願います)

メインメニューが開いたら、「3:申告データ作成メニュー」へ。

ここからいよいよ報告書等の入力作業に移りますが、

特別徴収義務者/源泉徴収義務者情報登録が未だの方は、先に「特別徴収義務者/源泉徴収義務者情報登録」から必要事項を入力されてください。(納税義務者の氏名とかの入力)

情報が未登録の方は、この先お手続き途中でその旨が通知され、再度ここまで戻って登録しないと先に進めませんが、いずれにしても入力は必須ですので、登録に身に覚えない方はとりあえずここで登録作業など済ませておきましょう。(確認含め)

書作成は「申告データ新規作成(地方税・国税)」から。

※ 先へ進むにつれ”基本情報ファイルのダウンロード(更新)”に関するメッセージが出てまいりますが、都度必要に応じご対応ください。(更新する)

申告データ作成方法の選択では、

まあ基本的には手入力ですが、エクセル等で表管理しており、それを個別に取り込んで作成される場合にはCSV取り込みをご選択ください。

※ なおこの先は”手入力”前提で解説しておりますので、CSV取り込みで進められる方は若干内容が異なるかもしれません。予めご留意ください。

これから作成する報告書等の選択などを行います。

記入例(入力例)はまあこんな感じかな。(平成31年に、30年度分の申告等を行う場合)

いよいよ入力本番です。

※ ホワイトアウトしていないので一見見逃ししそうなのですが、画面上部の地方税提出先を、欄右の選択ボタンから選択するのを忘れないように。

まあこんな感じで。

※ なお支払金額、及び源泉徴収税額の欄に ”” という表記が御座いますが、これは源泉徴収票作成日現在において未払い(給与等)がある場合の、その額の ”内書き” に関する欄ですので、(源泉徴収税額はその未払いに起因する未徴収税額) 特に心当たりない方はこの辺りはスルーで。

ちなみに、パソコン等によっては入力画面を下方へスクロールしないと全ページでない場合もありますので、

その辺りは一応ご注意願います。

↑ ページ最下層。

必要事項が全て入力出来ましたら〜

画面下の「入力情報を保存する」から一旦内容のセーブ。(任意)

なお、ここで これまでの入力事項で内容不備などがある場合には 警告&該当箇所の赤色表示がされますので、

要所修正するなどして各自ご対応を。

問題なければ「入力結果を確認する」へ。(先ほど保存されなかった場合には、内容不備があった場合にはこの段階で警告&修正作業が入ります)

申告データ作成対象一覧 という画面へ移ります。

@ なお、ここで 特別徴収税額通知の受取り方法を設定されていない方は ⇒ 特徴税額通知受取方法 ⇒ 各設定を。

A 源泉徴収票合計表項目入力がお済みでない方は ⇒ 源泉徴収票合計表項目入力 ⇒ 各入力を。

※ これは税務署へ提出する ”給与所得の源泉徴収票” に該当するもので、源泉徴収票の提出人数を申告するもの。

B 源泉徴収票を提出するもの” とは、年間給与支払額が500万円を超えるなどして、別途税務署へ”給与所得の源泉徴収票”の提出義務が発生するものの事。 ちなみにここで言う人数 = 源泉徴収票の提出人数 です。

 この画面では、この”B 源泉徴収票を提出するもの”の欄の入力は必須事項となっておりますので、予めご留意のほどを。また入力しないと保存(表示内容を設定する)も出来ません。(欄の人数、支払金額、源泉徴収税額全て入力しないと保存出来ません

B そして最後に保存を。(入力情報を保存する)


ここのデータ保存は作成段階での最終データになります。またここで保存されたデータは 電子申告後に”受給者交付用の給与所得の源泉徴収票”をPCdeskからプリントアウトするために必要なデータとなっておりますので、よほどのことが無い限りここで一旦保存はしておきましょう。(⇒ プリントアウト手順はこちら

※ 何処かでオートセーブされているかもしれませんが、念のため保険の意味としても。。

※ 保存時のファイル拡張子は”.pcd”で。(選択肢がある場合のみ)

各設定と入力、保存が終わり次第「申告データを作成する」へ。

イータックスの利用者識別番号登録がされてない場合には折り登録を。

これで申告データ(報告書と徴収票のデータ化)の基本的な入力は終わりです。

申告データ作成結果の一覧が表示されますので、

画面左下の「申告データ一覧画面」から必要に応じ確認と、

確認が済んだら「閉じる」で終了。

電子証明による署名

これまでの工程で既にデータが出来上がっておりますので、

あと残すところの工程は署名と送信作業のみ。

とりあえず署名作業から。

 【署名とは
 簡単に言えば書面に押す印鑑のような役目のもの。電子データには印鑑は押せませんので、代わりに個人に割り当てられた固有の電子証明書によってデータへ署名し、それを捺印と同等の効力として取り扱うもの。

3:申告データ作成メニューまで戻ります。

そこから「申告データ署名」へ。

申告データ署名一覧が出てまいりますので、

そこから署名する該当データを選択し、署名作業へ。(選択した申告データに署名する へ)

※ なお、ここでマイナンバーカード(個人番号カード)とICカードリーダライタのご準備を。(接続してマイナンバーカードを挿入)

マイナンバーカードでの署名は「ICカードを利用」で。

2019年現在では、個人の方だとまず個人番号カード一択かと。

電子証明書の署名パスワードを入力し・・ (マイナンバーカード交付時に入力した、4ケタでない長い方の暗証番号です

署名内容の各確認、

これで署名完了です。

ちなみに ”引き続き現在選択中の申告データに署名しますか?” というポップアップが出てきますが、

もう既にこの段階で必要な署名は終わっておりますので、(他の複数データも取り扱う場合は別かもしれませんが)

「いいえ」で問題御座いません。(ていうかこの意味と意図がよく分かりません。利用者を余計に惑わす余分な一言のような気もします。。)

先ほどの申告データ署名一覧が出てきますが、作成状況欄は ”署名済” となっているはずです。

念のため署名済となっているのを確認し〜 画面を閉じてください。(画面右下の閉じるボタン)

これで署名作業は全て完了しました。

データの送信作業

いよいよラスト。後残すは送信のみ。

もうひと頑張りしましょう。

また「3:申告データ作成メニュー」まで戻ります。

選択はもちろん「申告データ送信」。

※ ひとつ言い忘れておりましたが、署名作業が完了したらマイナンバーカードとICカードリーダライタは取り外していてOKです。 送信作業ではもう使用致しませんので。

申告データ送信一覧が出てまいりますので、送信したいデータを選択し〜

画面右下「選択した申告データを送信する」ボタンをクリック。

なんだかごちゃごちゃポップアップが出てまいりますが、(送信可能日なんちゃらという表示も出てまいりますが、これは給与支払報告書などは1月の正月明けよりシステムが受付けているので、それより前に送信しようとしてもシステムエラーで送信することは出来ません!送信しません! という感じ)

まあ大半気にせずガンガン進みましょう。

状況によってはポータルセンターへのログインが必要となることも。

給与支払報告書の提出(送信)完了!

国税(給与所得の源泉徴収票)はe-Taxへのログインが必要になりますので、

e-Taxの利用者識別番号と当該暗証番号を入力。

これで全ての送信作業も完了しました。

ちなみに最後のポップアップで ”申告データを削除しますか?” という旨が出てまいりますが、

残しておくと後から閲覧したりプリントアウトしたりと使えますので、

まあ残しておいても損はないでしょう。(もし削除しても、後のメッセージボックスに格納されているファイルをダウンロードしておけば〜 送信データは後からでもデータインポートして閲覧したり印刷したり出来ますが、それでもまあ一応。。)(⇒ 関連

データの受付確認

一連の送信(提出)作業は以上で終わりです。

お疲れ様でした m(_ _)m

しかしあとちょっとだけやっておきたい ちょっとした行事が御座います。

各しかるべき所へきちんと送信&届いているかどうか の確認です。

先ずはメインメニューまで戻ってください。

そこから「4:メッセージボックス」へ。

こちらメッセージボックスで「受付完了」を確認出来れば大丈夫です。

ちなみに、画面下部の ”受付済みの申告書をダウンロード” から送信した今回データをダウンロードする事が出来ますので、ついでにパソコンへダウンロードして保存しておくのもいいでしょう。

※ なお、給与所得の源泉徴収票(税務署へ送信されたもの)の受信確認などは、こちらPCdeskからは閲覧できません。こちらはイータックス・ソフト等 国税側が運営するソフト等からまた別途個別にご確認等を願います。
 
 給与支払報告書、並びに給与所得の源泉徴収票のお手続きが終わりましたら〜 従業員へ受給者交付用の ”源泉徴収票” を交付しなければなりません。 ちなみに当該徴収票もeLTAX(PCdesk)から発行することが出来ますが、そのお手続きについては別途こちらにて ⇒ eLTAXを利用して徴収票の交付手続きを行う・やり方等。

・・とまあこんな感じで少々長くなりましたが、

コレでバッチリ!

以上、皆様のお役に立てますと幸いです。

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