SOHO確定申告ガイド

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経費の限度・限界

Q. 事業に使用する物であれば、どんなに高額な物でも経費として認められるの?

A. はい、事業用に使われる物でしたら大丈夫です。 但し、経費として「常識の範囲内」というのが大前提ですが・・・。

事業用で全額経費に出来るから、ちょっとくらい良い物を〜 という人も多いはず。。 安物買いの○失い・・・といった「ことわざ」? もあるくらいですからね〜 ^^

しかし、いくら事業で使うから・・・と言っても、常識と限度を超えた経費はもちろん認められません。

特に、私生活にも関連しそうな経費は要注意ですよ〜。

例えば・・

自動車

高額経費の人気No,1は、おそらく「自動車」でしょう。

自動車が経費で買えるのならば、ちょっくらい高級車でも・・・。 さらに経費計上した分だけ節税効果もあって〜 経費バンザーイ \(^。^)/  と、考える人も少なくはないはず。

確かに税法上では、事業用として使う自動車であれば金額に関係なく経費となるのですが。。

しかし 事業用としての常識と限度は十分考えましょう

どんなに事業用だーーー! と主張しても、事業用にすら見えない自動車は論外。

例えば2ドアのスポーツクーペ。

事業主は「事業収益を少しでも多く上げたい〜」というのが本音ですから、わざわざ燃費の悪い車を購入するのもおかしな話ですし、ましてや取引先やお客様を乗せるにしても、、2ドアは問題外。

もちろん税務署側も、経費としての判断も厳しく。。

 必要以上に高級なクルマなんかも同じことが言えるでしょう。(その高級さが事業にとって必要? と考えた時。。)
 ただまあ、最終的に判断するのは税務署側です。

 うちの商品はもの凄く売れているんだぞー! だから儲かってんだー! と、営業先に商品を強くアピールする為に、見栄えを考えた高級クーペが必要・・・という人もいますので、絶対にスポーツカーがダメ! 高級車がダメ! とは言えませんが・・・。

 ※ 要は、その購入事由が事業用として理にかなっていれば問題ないわけで。。(税務署に目を付けられても、堂々と納得させられるだけの材料があれば問題ないかと)

旅費交通費

特に、旅費関連の「宿泊費用」に人気が集中するようですね〜 ^^

SOHOの方であれば、取材や撮影、講習会やセミナー参加など、宿泊を含めた出張費が必要になる場合もありますよね〜。

そこで! 折角遠い所まで来たのだから、ちょっといい宿に泊まって〜 部屋の露天風呂でまったりとして〜 あ、そうそう〜 郷土料理にも舌鼓・・・みたいな〜 なんて思っちゃったりなんかして・・・ (^。^A

しかしやはりこちらも、経費として「常識の範囲内」という事は十分大前提にお考えください

確かに、必要性があれば高い宿賃だったとしても それはそれで経費として認められますが、

目的は出張先での宿泊。 それに露天風呂は必要? いつもとは違う贅沢な晩餐が必要? そもそもそんなに高いホテルである必要はあるの?? ・・・と、そう考えた時に。。(目的は出張? それとも出張ではなく宿泊??)

後は皆様のご想像にお任せ致します。

 もちろんこちらも、最終的に判断するのは税務署側です。

 周辺のホテルが繁忙期で、安い宿がどうしても取れなくて、、 といったケースなんかもあるでしょうから、これも一部絶対にダメ! とまでは言えないことも。。

その他

なお、ここに挙げました例は、もちろんほんの一部です。

その他「接待交際費」等、事業外の私情が入りやすいものはまだまだ多くあるでしょう。 また事業種によってはまだ他に突出しやすいものがあることも。

 
 ちなみに上記含め、こういった私情が入ったり ついつい限度が超えやすいものは、、 税務署もかなり重点的に目を光らせております。 他の同業・同水準事業者などと比べ、何かしら膨らみ過ぎていたり突出している場合には。。。

いずれにしても「常識」と「限度」は十分に。 また十分ご注意を。


(C) 佐田会計 確定申告会