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商品・材料の仕入れ

売上げと入金ばかり考えていても、販売する商品を仕入れない事には商売が始まりませんよね〜 ^^

ちなみに・・・「仕入れ」という行事のない事業もありますが。。(サービス系とか。記帳が楽でいいですね〜 ^^)

商品の仕入れ

商品の仕入れはもちろん「発生主義」でお願いしま〜っす!

で、「発生主義」による「仕入高」の計上タイミングは・・・

「商品が納入」された時点 が基準です ^-^)/

請求書を受取った時点ではありませんよ〜!

但し、商品の対価(商品代金)が確定していない場合や、代金を支払う義務が確定(掛け買いも含む)していない場合にはリアルタイムに 「仕入高」を計上する事が出来ません。

何だか難しい説明になりそうなので、仕入れに関する仕訳を具体例と一緒に簡単に説明しておきますね〜 ^^

 商品は納品されたが、請求書が後日送付で商品代金が分からない場合・・

本来は納入された時点で「仕入高」の計上を行いますが、ごく稀なケースで、請求書が無いと商品代金の詳細が分からない・・・という場合もあります。

このような場合には、請求書が届いて「仕入高」の計上ではなく、商品が納入された日にさかのぼって記帳するのが一般的です。

商品が手元にあるという事は商品を自由に販売出来る状況ですので、請求書ベースに仕入れを立てていると、仕入れと売上げのバランスに矛盾が発生してしまいますから・・・。

但し、請求書が後日でも、商品代金が確定している場合には、、納品されたその日に計上しなければいけません。

 仕入れに輸送費がかかった・・

商品を購入するために必要とする「運送・荷役費用」・「保険料」・「手数料」・「関税」等は、原則商品の仕入れに付随する費用として「仕入高」に計上(商品の取得価額に含める)しなくてはいけません。

10万円の商品を仕入れた際に(先払い)、別途 引取り運送が5,000円かかった。

借方 貸方 摘要
仕入高 105,000 前払金 100,000 ---
  現金 5,000 ---

なお、商品の整理や手入れ、拠店間の輸送、検収・検査に支出した費用も取得価額に加算する必要がありますが、

ただこれらは、これらの付随費用の合計が仕入れた商品の購入価格のだいたい3%以内であれば、これらの付随費用は商品の取得価額に含めず、当期の必要経費として処理する事も出来ます。

 
 上記で説明した原則処理の付随費用は適用外です! (「運送・荷役費用」・「保険料」・「手数料」・「関税」などの付随費用は、どんなに額が小さくても商品の取得価額に含めなくてはいけません)

 ※ 参考(国税庁HP) https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/08/02.htm (47-17)

 ※ まあ付随費用も色々とありますから、原則の基準を判断する事が難しい場合には、、 取り合えず商品の取得価額に含めておけば問題にはならないでしょう。

 商品を注文した・・

注文した時点では「仕入高」の計上は行いません。

 商品の注文時に、商品代金の一部、または全額を前金で支払った・・

注文した時点では納入されていませんので、注文時には「仕入高」の計上は行いません。

また商品代金の一部、または全額を前払いした場合でも、「仕入高」を計上するタイミングは商品を受取った時点になります。

10万円の商品を注文し、前金の3万円を銀行から振込した。

借方 貸方 摘要
前払金 30,000 普通預金 30,000 ---

注文していた商品が届いた。 残りの7万円を支払って商品を受取った。

借方 貸方 摘要
仕入高 100,000 前払金 30,000 ---
  現金 70,000 ---

 納品される前に請求書が届いた・・

ありえないケースではありますが、極々稀にこういった事もあるようです く(^v^A

もしこのような取引があった場合でも、「仕入高」の計上基準は「納品日」です。 請求書が届いた時点では何の仕訳も行いません。

ワンポイント・アドバイス

帳簿上では、仕入れた商品は全て「仕入高」にまとまり、ある程度までならば「総勘定元帳」で管理出来ますが、

ただ仕入れる商品が多種多様になる場合には、「商品出納帳」や「商品・仕入台帳」などで管理した方が良いでしょう〜 ^-^)/

仕入れた商品の流れをきちんと管理していれば、税務署からツッコミがあった場合にも商品の把握をきちんと説明できますし、期末の棚卸処理にも役立つかも・・・ ^^

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