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前払金(前渡金)

読み方

まえばらいきん。

概要

商品や原材料の仕入れのために、前もって支払った金銭を管理する勘定科目。(商品が引き渡される以前に支払った金銭 (カード決済も含む))

「前渡金」とも言います。(※ どちらかと言えば 「前渡金」が一般的っぽいですが、ただ当サイト、及び私は 「やよいの青色申告」をひとつの基準としているため、一応私的には やよいで採用されている 「前払金」を主に使用しています)

該当する主な対象

内金、手付金、申込金、サービス料、購入商品の全額前払い金  ・・など。

 ※ 一般的には、販売商品の仕入れ・原材料・外注加工費など・・・ 営業取引上での費用、又は固定資産 (クルマやパソコンなど、いわゆる 「減価償却資産」)の購入時などにおいて使われる勘定科目であって、基本、消耗品などの購入時などではあまり使われる事はありません。(別に使ってはいけない事はないですが。。 ちなみにこれは、重要性の原則ゆえの方法かと考えられます)

 尚、一部のサービス等 (出張時のホテル宿泊代金とか保険料とか)に関する費用に対しても、これら前払金勘定を用いる事もしますが、ただ一定の契約のもと、かつ継続性のあるサービス (自動車保険とか)に関しましては、基本 使われる事はないでしょう。(→ いわゆる 「前払費用」に相当しよう費用)

注意点

・似たような勘定科目で 「仮払金」という科目がありますが、ただこれは用途が決まっていない一時的な金銭を管理する勘定科目ですから、ここで言うような購入物品がハッキリしている商品の仕入れ等には使われません。

・商品の仕入れ以外で、自動車などの固定資産を購入する時の手付金等は、会計上?では 「建設仮勘定有形固定資産)」という勘定科目を用いるようになっていますが、ただ個人事業者の実務的には 「前払金」で全く問題ないと思われます(もちろん私は 「前払金」で処理しています。 但し、建設中の建物や製作中の機械などは 「建設仮勘定」で処理します)

似たような勘定科目で 前払費用という勘定科目がありますが、これは 「前払金」とは全く異なる性質も持った勘定科目であり、もちろん 「前払金」とは完全区別して用いなければいけません。 またこれら一応予め。

 「前払金」と「前払費用」勘定について詳しくは 「前払金・前払費用」をご参照下さい m(_ _)m

消費税の課税取扱い(区分) 

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仕訳例(仕分け例)

@10万円の商品の発注時に、内金として1万円を支払った。

借方 貸方 摘要
前払金 10,000円 現金 10,000円 商品Aの前払金

A商品が届き、受取時に残りの9万円を支払った。

借方 貸方 摘要
仕入高 100,000円 前払金 10,000円 商品Aの仕入れ
現金 90,000円

以上参考までに。
(※ なお、これら仕訳例、及び勘定科目各概要は主に個人事業者を対象としたものとお考え下さい(一応当サイトでは、法人仕訳等には触れておりません)。 また上記例は一般的なごく一例です。 それと消費税に関しては税込経理としての仕訳となります)

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勘定科目辞書

個人事業でよく使われる勘定科目を仕訳例とともに一覧にしてみました(個人事業向け)。
資産の部。主な勘定科目

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