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(2015年4月9日更新)

e-TAXで所得税徴収高計算書、e-TAXで源泉徴収 ^^

前もっての事前事項

 青色専従者(ご家族社員)に給与を支払われている方で、節税対策として毎月の支払い給与を8万円以下に抑えられている方も多いかと思います。 (所得税が発生しないため、源泉徴収にて納付する税金がない) しかしいくら源泉徴収で納付する税金がないと言えども、所得税徴収高計算書だけは税務署に提出しなければなりません。 【→ 源泉徴収とは?】 またいちいち切手を貼って手書きで郵送というのも意外と面倒なもの。

 というわけでそこで!

 納付する税金がない所得税徴収高計算書でも、いちいち手間かけないで自宅のパソコンから e-TAX で必要事項を送信したい! という方のために、今回はe-TAXでの「所得税徴収高計算書」送信方法をについて触れておきましょう。

 但し! e-TAXで「所得税徴収高計算書」を送信するためには、もう既にe-TAXの利用者登録が完了している人に限ります。

 予め十分ご留意のほどを願います。
(※ ちなみに、もしこの段階で今までe-TAXを使ったことないよ〜 e-TAXって何? またこれ以外ではe-Taxを使う予定も無し。 といった方の場合には、あまり無理してe-TAXを使わなくていいでしょう。 はっきり言って、これからe-TAXの利用手続きをする方が超手間ですから・・ (ただ源泉徴収に関しては、電子証明書などは不要ですが))

 え〜 それでは、納期限の特例を受けている人は、、 ちょうど来る7月10日が今年1月〜6月までに支払い対象となった給与分の「所得税徴収高計算書」の提出期限という事もあり、e-TAXで「所得税徴収高計算書」を送信!編。 はじめるとしますかね〜

ソフトの起動&事前準備

 え〜まずは、既にパソコンへインストールしている「e-TAXソフト」を起動させましょう。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 ちなみにバージョンアップがある方はバージョンアップも経て起動させて下さい。(この辺は出て来るポップアップ画面に従っての作業のみ)

 ちなみに平成25年現在では、PCインストール版のe-Taxソフト以外にもインストール不要のWEB版e-Taxソフトもあり、またこれらどちらのソフトにおいてもココで言う計算書を作成&送信可能ですが、

 なお当ブログ当記事におきましては、前者インストール版での解説としておりますので、これら予めご留意願います。
参考 → e-Taxソフトあれこれ

 で、ここでひとつ注意点があるのですが、、
e-TAXソフトに源泉所得税に関するプログラムがインストールされていなければ、ソフトで「所得税徴収高計算書」を送信する事が出来ませんので、もし心当たりなければ ソフト起動時にポップアップされる「追加インストール」より源泉徴収税についてのプログラムをインストールしておきましょう。 (要パソコンの再起動)


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

作成開始と作業再開

 先ずはメニュー左側の「作成」タブ > 申告・申請等アイコン〜 から、
(※ ちなみにここのメニューに至るまでに 「利用者ファイルの選択」というポップアップ画面が現れると思いますが、今までこのe-Taxソフトを利用した事がある方は 自身が利用されている利用者ファイルを選択し、また初めての方は 新規に利用者ファイルを作成し駒を進めて来て下さい(利用者識別番号(e-Tax利用時の16ケタの番号)と利用者名の入力程度の軽作業))

 ※ なお、以後入力データを一旦保存するなどして一時作業を休止し、その後改めて作業を再開させる場合には、、 この「作成」タブメニューから右側へリストアップされる該当データをダブルクリックし、さらに絞られた帳票名もダブルクリックすれば データの入力作業を再開出来ます。

  
画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 画面右下の新規作成をクリック。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 出て来るポップアップ画面にて「申請・届出」を選択。 税目はもちろん「源泉所得税」。 そして次へ。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 徴収高計算書関係をダブルクリック。 すると色々と帳票がその下にずらずら〜と出てきますが、この中から給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書をダブルクリック。 ただ所得税徴収高計算書には2種類ありますので、今まで毎月納税、又は毎月所得税徴収高計算書を送付されていた方は(一般)を選択(ダブルクリック)。 既に納期の特例を受けている人の場合には(納期特例分)を選択(ダブルクリック)しましょう。(半年に1回の納税でいい人)

 加えまた各項目の下にも新たな項目も出てまいりますので、その項目左側にある大きな四角いチェックボックスにチェックを入れ(クリック) 次へ。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 申告・申請等名は、後で見ても自分の分かるような名称でOK。 ただし、「明日の献立」とか「愛犬の名前の由来」とか、何だかよく分からないネーミングは避けておきましょう。 名称を入力したら 「OK」クリックで次へ。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 さらに先へ進むと情報の入力フォーム(申告・申請等基本情報)が現れますので、提出先税務署(いつも確定申告&納税している管轄の税務署)を入力したり提出年月日(送信する日)も入力。 氏名は自分の名前。 画面を下にスクロールさせてその他の住所なども入力。 還付先金融機関や税理士等は必要なければそのまま空白で。 入力完了し次第 OKクリック。
(※ ちなみに、ソフト起動初期に 既存や過去に開いた利用者ファイルから駒を進められている方は、ここは既に埋まっている項目もあるでしょう)


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 帳票一覧へ戻りますので、先ほどから作成中の所得税徴収高計算書をダブルクリック(画面の帳票名を直接クリック)。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 ようやく帳票の入力画面が出てきました。


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

所得税徴収高計算書の入力例・入力方法

 @ 左上の年度に支払い対象となる年度を入力。 (平成22年6月分だと、22年)

 A 青色専従者給与の場合だと、俸給・給与等の欄へ、、
左から〜 実際に支払いが行われた日付を入力。 人員は給料を支払った対象となる人数。 支払額には、毎月の一般用であれば給与月額、半年に1回の納付特例分であれば半年間の給与総額。 税額は別途自宅へ送付されている「源泉徴収税額表」を参照に該当する税額を入力。(もし手元に源泉徴収税額表がない人はこちら(国税庁HPより。 源泉所得税関係 > 源泉徴収税額表関係 > 該当する年度の 「源泉徴収税額表等」を参照)) 月額8万円の青色専従者給与の場合には税額は0ですね ^^ (平成22年現在)

 B さらにその右横にある「納付の目的」には、(→ 平成24年現在ではこの「納付の目的」が「納期等の区分」へ変更されています)
(一般)の方は給与の支払い対象月。 (納期特例分)の方は納期特例期間の最初と最後の支払い月を入力。(→ 平成22年1月〜6月分だと、自22、1、 至22、6 と入力)

 C あとは自動計算なので、左下の徴収義務者(個人事業主)の 入力事項に間違いないかを確認し、、 (入力されていない場合は入力)

 D 作成完了ボタンを。 (なお、入力したデータは 作成完了ボタンを押さない限り送信作業へは移れません)

所得税徴収高計算書の記入例、記入方法
画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 ただこの時点ではまだ税務署へ情報が送信されていませんので、引き続きまして送信作業へ。
(※ ちなみにデータの作成完了後は、ここで一旦作業を休止され改めて作業再開をされる場合でも、以後の流れには一切変わりはありません)

データの送信作業

 左メニューボタン・タブの送信をクリック。 送信のアイコンもクリック。

  
画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 先ほど作成した所得税徴収高計算書を選択し、(送信可能一覧から、該当する申告・申請等名称をクリック(選択))


画像引用: 国税庁HPより

 「送信」。 (画面右下にボタン)


画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 その後、利用者識別番号(e-Tax利用時の16ケタの番号)の暗証番号を入力し、(但し、その作業の流れ等によってはこの暗証番号の入力のタイミングが若干前後異なる場合も御座います) その流れで作業終了! ちなみに納税が必要な方は引き続き電子納税などへ・・
※ 尚、e-TAXには利用可能(データ送信)な時間帯がありますので、予めご注意のほどを。 所得税のe-Tax確定申告時には24時間受け付けですが、これはいわば特例的。 その他の申告や申請時には基本利用可能な時間帯が御座います(土日祝や年末年始を除く朝8時半から〜 おそらく午前0時まで))

 ラストにメッセージボックスをチェックし、受付が無事完了している事を確認すれば〜

メッセージボックス
画像引用: 国税庁 利用者クライアントソフトより

 これにて全工程の作業終了です ^^

 いや〜 意外と手間かな? しかしちょっと慣れるとかなりサクサク作業は進みますし、何より手書きのようなミスもなく切手を貼ってポストまで走らなくとも・・ という事を考えれば、ぜひぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。 折角e-TAX環境もある事ですし ^o^)ノ

 以上少々長くなりましたが、皆様のお役に立てる部分あればと。 また以上参考などまでに。

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