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(2015年4月12日)

国民年金保険料の節約・節税比較 Part2(最新版)

以前からかなりご好評を頂いていた国民年金の節約比較記事。 ただ26年より新たに 「2年前納」という制度が新設されまして、これら節税の度合勢力がやや変わって来ましたので、、 この度改めましてそのお得度の比較を算出してみました。 ぜひまたご参考までに。

※ なお、おおよその話の筋を明確にするためにも、出来れば前回記事も併せご閲覧頂ければ幸いです

<<本頁INDEX>>

  • 1. 現金納付
  • 2. 口座振替(引落し)
  • 3. クレジットカード払い
  • 4. 比較まとめ

現金納付

 先ずは現金。

 平成27年度分の国民年金保険料(187,080円)を例にすると、
最大に割引が適用される条件の1年分前納で 「3,320円」のお得となります。

口座振替(引落し)

 そして 口座振替。

 こちらも同じく平成26年度分の国民年金保険料を例にすると、
最大に割引が適用される条件の2年分前納で 「15,360円」。 続く1年分前納で 「3,920円」のお得となります。
ちなみに2年分前納を1年区切りで分けて換算してみると、1年分に対しては 「7,500円」くらい。 (27度保険料のおおよそ4%)

 現金前払いに比べ600円〜 最大で4,180円くらいもお得がアップしている計算ですね ^^

クレジットカード払い

 最後にクレジットカード決済。

 同じく平成27年度分の国民年金保険料を例にすると、
最大に割引が適用される条件の1年分前納で 「3,320円」のお得となりますが、しかしこの上乗せで各クレジットカード会社のポイントが付与され、、
俗に言う還元率0.5%のカードであれば 「4,240円」のオトク (187,080円 - 3,320円 = 183,760(実際の決済額) × 0.5 = 約920円。 最終的にこの920円と元々の3,320円のオトクを足して4,240円のオトクと)

 ちなみにもし還元率1%のカードであれば 「5,160円」、(楽天カードとかYahoo!JAPAN系カードとか)

 さらにもし還元率2%のカードであれば 「7,000円」くらいのオトクとなるでしょう。(このくらいにまでなると少ないかもしれませんが、また決済&ポイント付与の対象となるかどうかまでも分かりませんが、JALカードとかANAカードといった航空系カードが該当するかと(但し、ポイント交換する賞品によってかなりの還元率差がありますので、あくまで参考程度までに。。))

 お?

 以前よりかはややお得度が目減りしているようですが、使い勝手によってはまだまだクレジットカード決済万歳!とも。

 なお、これは前回記事でも紹介済みですが、クレジットカード決済ではこれでは終わらないプラスアルファなお得も加わってきますので、、 【→ これについては前回記事のこの箇所を】もしそれらも含めて以上全てを改めまとめてみますと。。(今回はそれらこまかいポイントも詳細に加味してみました)

比較まとめ

  No,1 クレジットカード決済(2%の還元カード)。 おおよそ8,260円のオトク。

  No,2 2年前納(口座振替)。 1年分に換算でおおよそ7,500円のオトク。

  No,3 クレジットカード決済(1%の還元カード)。 おおよそ6,420円のオトク。

  No,4 1年前納(口座振替)。 おおよそ5,000円のオトク。

  No,5 現金納付。 おおよそ4,580円のオトク。

 ありゃ、これは意外な結果。(ちなみに2年前納は他とのバランスを慣らすため、1年分に換算してのオトク度表記としております。 また2年間通して所得や税制に変動がない場合を前提としもております)

 やはりクレジットカード決済は支払時の額が大きいため、社会保険料控除が根拠となる減税効果が大きいようで、、

※ 一般的に個人事業主の税金負担は所得の3-4割、大きくて5割程度と言われておりますので(所得税や住民税、その他国民健康保険や事業税などにも反映する額)、ただ一応少なく見積もって3割負担として算出。 ちなみにこう考えた場合、最も支払額の少ない2年前納と最も支払い額の多い現金、及びクレジットカード決済とでは、所得から差し引ける社会保険料控除に4,200円ほどの差が見られ、つまり支払い額の大きなカード決済は2年前納より約1,260円(4,200円×30%)税負担が少なくなると考えられ、ゆえもしそこまで加味加算するなら上記のような結果に。。 と

 まあ一見では大変お得そうな2年前納も、見様考え様によってはそうでもないと、そういった一例までに。

 もちろん! これらはあくまで簡易的な概算です。

 カードのポイント還元を上手く活用できる方であれば、もっともっとお得になる可能性も秘めておりますし(JALやANAなどの無料航空券によっては、還元率3%以上になる事だって)、また所得の多い方ももっともっとオトク度が広がって来る事も(税負担の割合が増しますので)。(ただ2年で通算してみた場合、2年間で所得や税制が変動している場合は--- 場合によってはこれら大きく事情が異なって来る事もあるかもしれません(損得のバランス))

 それとこれらはまだまだ平成27年4月時点での見解ですが、これからはもっともっと年金額も値上がりしていく予定となっておりますので、またその差もどんどんと広がっても来るでしょう。

 というわけで、国民年金保険料の節約・節税比較 Part.2(最新版)。また参考になる部分御座いましたら幸いに存じます。

 なお、これらクレジットカード払いの場合には 「最低条件の注意点」が御座いますので、もしカード払いご検討の折には それら注意点にも予めご留意などのほど願います。

 以上参考などまでに。

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