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(2019年1月22日更新)

ヤフオクで買ったモノ。仕訳はどうする? 【2019年最新版】

活用すれば便利ですが、しかし年々何だか複雑化してくるヤフオク。

皆さんは、落札した商品の仕訳はどうされてますか?

※ 事業用備品をヤフオク経由で購入したパターン。

落札時

競り合いに勝ち、無事欲しいものをゲット!

”おめでとうございます!! あなたが落札しました” ヤフーから通知が。

ちなみにこの瞬間は何の仕訳もやりません。 取引きの権利を得たにすぎませんから。。

落札したら買う義務(責任)が発生するとか、考え方は人それぞれかもしれませんが、ただまだこの段階では出品者が取り消ししたり落札者が辞退出来る状況ですから、あくまで権利を得たに過ぎないという考えで。。

決済時

それから取引きナビにて送付先を連絡するなど取引きも進み、

かんたん決済などで商品代金の入金手続き・・ と言う段階。

この段階では---

 クレジットカードで決済された場合

特になにもしません。

 
 現行のヤフオクでは、”受取り連絡” を行った翌日に実際のカード決済処理が行われますので、この段階では何もしなくていいです。(この段階ではヤフーは与信・事前審査を行ったに過ぎません)

 コンビニ決済された場合

こんな感じで、前払い勘定で仕訳しておけば問題ないでしょう。

商品代金を”かんたん決済”にてお手続き。(コンビニ決済)

借方 貸方
前払金 10,000円 現金 10,000円

※ 仕訳のタイミングは、実際にコンビニで支払いをした時です。(取引きナビで選択しただけの状況では”伝票”を発行したようなものに過ぎません)

こんな感じで、前払い勘定で仕訳しておけば問題ないでしょう。

 
 コンビニ決済等では実際に現金が動くため、こういった仕訳を行ってください。(他の決済方法でも、現金の動きに従った仕訳を)

 支払いにポイントを織り交ぜた場合

商品代金の一部にポイントを使ったケース。

商品代金を”かんたん決済”にてお手続き。(カード決済)

借方 貸方
前払金 1,000円 事業主借 1,000円

お手続き時にはポイントが差し引かれますので、カード決済ではそのポイント流動のみ仕訳を行います。

 
 ポイントで購入した品物の対価は事業主個人の”一時所得”などに該当します。ゆえここは事業主借勘定が適任でしょう。
 
 そのポイントが事業関連収益であったなら、雑収入扱い(貸方)などで適所仕訳を行ってください。(事業用のカードを使用したとか)

 ※ ポイントは持っているだけでは一切金銭の流れは発生しませんが、(単なる権利) 使用した瞬間何かしらの対価に代わりますので、その対価を収益として扱い ⇒ その収益をもって支払った・・ そういった考えで。

商品代金を”かんたん決済”にてお手続き。(コンビニ決済)

借方 貸方
前払金 10,000円 現金 9,000円
  事業主借 1,000円

コンビニ決済だとこんな感じかな。。

 
 私はコンビニ決済を利用したことがないので細かい部分までは把握し切れておりませんが、ただコンビニで支払いをした瞬間にポイントは消化されるものだと思われますので、お手続き時にこんな感じで問題ないでしょう。

商品受取り時

最後に出品者から発送連絡を受け、品物を無事受け取った時。

 クレジットカードで決済していた場合

カード払いの場合にはようやくここで仕訳が入ります。

商品受取り。(カード決済)

借方 貸方
消耗品費 10,000円 未払金 10,000円

なお、実際のカード決済処理は商品の受取り連絡後になるのですが、ただいずれにしても実際に品物を取得していることになりますので、、

基本的には受取り時に未払いを立てることになるでしょう。(カード決済うんぬん”未払い”の状態ですので・・)

 
 重要性に乏しいと考えられるものであれば、現物を受け取った日を基準にするか、受取り連絡を行った日を基準にするかは〜 各自の”一貫性”に基づき適所仕訳するなどでも問題はないでしょう。(実際に決済処理が行われた段階でも)

 コンビニ払いだった場合

先ほどの前払いを振り戻します。

商品受取り。(コンビニ決済)

借方 貸方
消耗品費 10,000円 前払金 10,000円
 
 コチラに関しましても、重要性に乏しいと考えられるものであれば、、現物を受け取った日を基準にするか、受取り連絡を行った日を基準にするかは〜 各自の”一貫性”に基づき適所仕訳するなどでも問題はないでしょう。

 支払いにポイントを織り交ぜていた場合

先ずはカード払いだった場合。。

商品受取り。(カード決済+ポイント利用)

借方 貸方
消耗品費 10,000円 未払金 9,000円
  前払金 1,000円

コンビニ。

商品受取り。(コンビニ決済+ポイント利用)

借方 貸方
消耗品費 10,000円 前払金 10,000円

この場合は既に全額前払い勘定であがっておりますので、その前払いを振り戻すのみでOKです。

※ 仕訳のタイミングはいずれもポイント未使用の先述の見解で。

・・・とまあだいたいこんな感じでしょうか。

 
 なお、ここで例に出させて頂いた仕訳例はほんの一例です。 ご使用される勘定科目や仕訳を立てるタイミングなどは各事業主によって異なる場合もありますので、(場合によっては仕訳を分割されるケースも) その辺りは予めお含みおき頂きご参照等願います。(購入された品物等によっても)

 ※ 正しい税額が出る範囲内であれば、ある程度柔軟に考えられるケースも。

 以上、各皆さまのご参考等にもなれば幸いです。


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