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未払消費税(未払い消費税)

読み方

みばらいしょうひぜい。

概要、該当する主な対象

決算において算出された、納付すべき消費税の額を管理する勘定科目。

注意点

・基本的には決算仕訳専属の勘定科目とお考え下さい。

・納付すべき税額がある場合に使い、逆に還付されるべき消費税がある場合には 「未収消費税(資産の部、他流動資産)」、もしくは 「未収金」で管理されて下さい。

・ちなみにこの未払消費税を立てる額は原則 確定の消費税 の額です。 よく勘違いなさっている方も多いようですが、仮受消費税 − 仮払消費税 = 未払消費税ではありませんので、そこら辺り決してお間違えのないように。。 (※ 本などでよく見る仕訳例では、きれいに仮受消費税 − 仮払消費税 = 未払消費税 みたいに数値が揃っておりますので勘違いされている方も多いようです)

 ※ 確定申告が未だ済んでいなくとも、未払消費税には確定(納税額)の消費税の額を必ず入れて下さい。

・税抜経理だけでなく、税込経理でも使うケースは御座います。 【→ 使用例

・簡易課税制度を適用されている方も、未払消費税に入る値は確定の消費税の額です。

 
 未払消費税を確定の消費税の額に合わすと、仮受消費税 − 仮払消費税 の額とはどうしても合わない事がほとんどかと思われます(税抜経理パターン)。 先ず帳簿上では1円単位で預り消費税が反映されておりますが、しかし確定申告時においては 納付する税額は100円単位で端数が処理されますし、また簡易課税制度をチョイスされている場合なんかは、そもそも預り消費税から支払い消費税を差し引く手順がありませんので、、 その差額も半端ない事がほとんどでしょう。

 と、そんな時には--- それぞれ合わない額(差額)は雑収入、又は雑損失として取扱いしてください。【→ こんな感じに

消費税の課税取扱い(区分) 

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仕訳例(仕分け例)

@決算において、消費税の相殺仕訳を行いました。

借方 貸方 摘要
仮受消費税 1,500,000円 仮払消費税 800,000円 消費税の決算仕訳
未払消費税 700,000円 確定の消費税額

A現金で納付しました。

借方 貸方 摘要
未払消費税 700,000円 現金 700,000円 消費税の納税

以上参考までに。
(※ なお、これら仕訳例や勘定科目概要は主に個人事業者を対象としたものとお考え下さい(一応当サイトでは、法人仕訳などには触れておりません)。 また上記例は一般的なごく一例です)

テーマ
勘定科目辞書

個人事業でよく使われる勘定科目を仕訳例とともに一覧にしてみました(個人事業向け)。
負債の部。主な勘定科目

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