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LAST UPDATE: 2015/07

棚卸資産 /貯蔵品

 棚卸し、、 と言っても、販売する商品在庫ではなく〜 事業用で購入した消耗品等が倉庫に多く残っているような場合にも、それら消耗品は棚卸資産として資産計上しておく必要が御座います。 (但し、未使用品に限る

 ダンボールなどの梱包材、燃料、事務用品、トイレットペーパー、ラジカセ、ミシン、乗らなくなったバイクなど、、 (← リサイクル回収かっ!) 一度にまとめ買いをして倉庫に残っている消耗品はありませんか〜?  期末の大バーゲンなどで事業用で使う消耗品や道具類を大量買いしてませんか〜?

 ・・・と、このような場合には、期末(年度末)において そのような消耗品類も 「貯蔵品」として資産へ計上する必要があるかもしれません。

 未使用の消耗品(在庫) = 棚卸資産 = 貯蔵品。

貯蔵品か消耗品費か?おおよその判別

 但し、日頃から経常的に消費し、定期的かつ継続的に消費しているような物品類は 「貯蔵品」扱いにする必要はありません。 また、少額な物はほとんど気にする必要はありません

 「事務所のティッシュを買いに行ったら、スーパーで大安売りをしていたのでいつもより多く買い込んじゃった」 ・・・という場合には、先ず「消耗品費」のまま経費計上していても問題はないでしょう。 「プリンターのインクと用紙をまとめ買いした」という場合にも消耗品費のままで問題ないでしょう ^^ もちろん、ショッピングついでに買い置きもしておこう〜 といった場合も。

 しかし、、 「おおよそ2年分のダンボールをまとめて購入し、購入先に安くしてもらった〜」 ・・・という場合には、さすがにマズイですね〜。 定期的に梱包用として使っていても、明らかに長期に渡って消費される用品ですから、倉庫に残している分は 「貯蔵品」として資産計上しましょう〜 ^^)/

 
 そもそもこういった消耗品など必要経費となるものは、本来は ”使ってはじめて必要経費になる” というのが原則。 しかし実務上では、そこまで細かく徹底した経理処理だと負担も半端ないですから、重要性の乏しいものはそこまで細かくならなくていい〜 という簡易処理が認められているのが現実。 また業種によっては、実際使ってなくても ”予備” として絶対に在庫を切らしてはいけない〜 といったものもあり、こういった場合には間接的に使っているとも解釈出来ますし。。 (例えばプリンターインクのストックとか)

 なので、どう考えても重要性のありそうなものや 明らかな余剰品は、本来原則を思い出して経理してね! と。 → それが貯蔵品という考え。

 「貯蔵品」の判断基準がちょっと難しいかもしれませんが、要は限度とバランスかな。

 いつもの買い込み量を超え、明らかに ”節税” を狙ったような買い込み。。 買い込みするに十分な根拠がない(安売りや便でもないのに何故か大人買い。近いうちの使用予定もなさそうなのに買い込み等)。 どう考えても1年以内に使いそうもない。 定期的に消費していない物品なのになぜか買い込み。 予備としての必要性が全くない(それがなくても当面全く困らない)。 意外と値が張る(奮発してまで在庫しておく必要は?)。 → 貯蔵品を目安に

棚卸し作業

 貯蔵品に関しましても、基本的には 販売目的の商品や製品などと共に棚卸し作業棚卸表の作成が必要です。

 ちなみに棚卸表に関しましては、商品や製品などと共に同じ表で管理してもいいですが、ただ決算時の手間を考えれば(帳簿の管理や決算書の作成など)、、 貯蔵品の棚卸表は個別で作成される方かいいかと思われます。

貯蔵品の決算仕訳・決算処理

 貯蔵品は、当期において必要経費とならない消耗品などを除外する勘定科目。 必要経費として消費される前に資産(在庫)として管理する勘定科目。

 消耗品を購入の都度 ”貯蔵品” を立て、使った分から消耗品費へ振り替えていく〜 なんて方法も考えられますが(強いて言えば、そもそも原則的な仕訳はこちらかもしれません)、それだと管理も経理もかなり大変。 なので、期末において未使用の消耗品をピックアップし(棚卸し)、そのデータをもとに 未使用分を消耗品費から貯蔵品へ振りかえる〜 そういった必要経費の除外的仕訳が一般的だと思われていていいでしょう。 またそういった仕訳が決算時において必要となるとも思われてください。

@期中に、梱包用のダンボールを1万箱買い込んだ(1箱50円)。

借方 貸方
消耗品費 500,000円 現金 500,000円

 ※ 購入時の仕訳です。

A年度末に倉庫を調べたら、ダンボールが5,000箱分残っていた。 H27年12月31日

借方 貸方
貯蔵品 250,000円 消耗品費 250,000円

 ※ 棚卸し〜 決算時の仕訳です。
 ※ 消耗品費として計上されていた余剰在庫を貯蔵品へと振り替え、当期の必要経費から除外します。

B翌年、残っていたダンボール分を翌期の経費へと振り替える。 H28年1月1日

借方 貸方
消耗品費 250,000円 貯蔵品 250,000円

 ※ 翌年の期首(1/1)において、貯蔵品へ計上していた分を必要経費へと振り替える(貯蔵品は特に決算仕訳ではないので、必ずしも決算時において振り替える必要は御座いません)。 実際に使ってから必要経費化してもいいが、また期末などで棚卸しをする事を考えれば〜 この手順が最も効率的かつ正確的かと考えられます。

 と、こんな感じかな。。 (もちろんこれらはほんの一例です。 最終的に納める税額さえ合っていれば〜 税務的には仕訳には正解なんてありませんので、もし皆様の事業に適用度の高い仕訳などあれば〜 そういった仕訳をされても問題はありませんよ ^^)

 
 なお、こういった貯蔵品に当てはまるのは何も消耗品費だけではありません。 切手などの通信費などはもちろんのこと、納品はされているが未だ配布していない(全く使っていない)などの広告宣伝費、その他贈答用のストック商品券など、、 こういったものに関しましても当てはまる場合が御座いますので、これら何卒ご留意等のほども願います。
 
 消費税の課税タイミングは原則購入日です。 ただ購入段階では非課税とされる物品に関しましては、使用の都度課税取引きとされて下さい。 また年度を超す際に 課税事業者  免税事業者 との境となる場合には、商品などの棚卸資産と同様に取扱いされて下さい。

 以上、貯蔵品の取扱いについて参考になる部分あれば幸いです。

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棚卸し/棚卸資産

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