SOHO確定申告ガイド

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個人用途を含むもの(家事関連費用)

事業用としていても、個人として日常でも兼用するものもあるでしょう。

例えば自宅(賃貸マンション)で仕事を行っている場合や、(家賃) 携帯電話、それから自動車を事業と私生活で兼用している場合等々。。

ちなみにこういった兼用しているもの。事業にも使用しているから・・・と言って、実際に支払った費用の全額が経費となるわけではありませんよ〜

こういった個人用途を含む経費の場合には、事業で使う占有率や使用率を決め、事業で使う費用分だけを割り出して必要経費に計上する処理が必要です。

またこのような費用の事を「家事関連費(家事関連費用)」と言い、事業使用分と個人使用分の費用を分ける事を「按分」と言います。

按分例

こういった家事関連費(家事関連費用)の按分例です。

 占有率で按分するもの。また望ましいもの

自宅の中で事業で使っている部分の割合。

小部屋などの場合は、単純に部屋数から割合を出しても大丈夫だと思います。

該当する火災保険料も占有率から算出。

持ち家の一部を事業用として使用しているのであれば、住宅ローンの利息分が、事業占有率に応じて必要経費にもなります。 (利息のみ。月々の返済額ではありません)

 使用率で按分するもの。また望ましいもの

電気代などは、事業を行っている時間の割合で算出。

駐車場は1ヶ月間に事業用として自動車を使う割合から算出。

その他、電話代や保険料、ガソリン代や修繕費などの費用は、事業用として使っている頻度を決めて、使用割合から費用を算出します。

按分する方法

ちなみに按分する必要や、なんとなく概要はご理解頂けたかと思いますが、

ところで実務においては、どうやって按分すればいいの?

方法は大きく分けて2種類あります。

 一括して按分

家賃や電気代など決まった按分率で定期的に支払う費用の場合には、年度末(決算時)にまとめて按分する方法があります。

※ やよいの青色申告で年末の按分をする場合には、「帳簿・伝票」タブを左クリック → 「家事按分振替」で、勘定科目・補助科目ごとに按分率を入力していけばOKです。

 月毎、またその時に按分

月々の支払いが一定ではなかったり、月毎に事業用の按分率が変わるような経費の場合には、、毎月・毎日の記帳時に手計算で按分して記入します。

 
 決まった按分率で定期的に支払う費用であっても、月毎・日ごとに按分をして経費計上しても全く問題ありません。(どちら方法でも最終的な所得税額等は変わりませんから)

ちなみに私の場合、各経費は全て月毎・日ごとに按分して記帳しています ^^ (月毎に細かく売上げや経費状況を知りたいので・・・)

 なお家事按分についてもっと詳しくは・・・ 「家事按分」別途こちらを m(_ _)m (実務においての、より細かい仕訳等についても)

以上参考までに。


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