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   【 定率法は節税になるの? 】
   (2013年1月 更新)

   減価償却では、定額法よりも定率法の方が節税になる・・・
   という言葉を、一度や二度くらいは聞いた事があると思います。

   では・・・、
   本当に節税出来るのでしょうか?
   また、どのくらい節税になるのでしょうか?

   どうしても気になったので、超簡易・簡単に 「定額法・定率法」の比較試算をしてみました ^^
   もの凄く単純明快な試算ですので、必ずしも全ての条件に当てはまる・・・という事はありませんが、
   (※ 経費も減価償却資産のみ・・・ みたいな感じですし)

   減価償却方法を選択する上での参考程度にはなると思います・・・。
   (※ また、以下の各試算表は2008年現在の税法に沿ったモノであって、
      2012年4月1日より取得した減価償却資産の場合には、試算表とは異なる結果となる場合
      もあろうかと思われますので
(経過措置付きで、定率法の方の償却率が改正されておりま
      す)、あくまで参考程度までにご閲覧頂きたく思います


    テスト その1 

   年間の事業収入は400万円に固定。
   必要経費は取得した300万円の減価償却資産の償却費のみとし、減価償却資産の耐用年数は3年
   とします。
   この場合で、3年間の事業所得と税金の額をトータルで試算してみます。

       【 定額法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 400万円 400万円 400万円 1200万円
必要経費
償却費の額)
1.000.000円 1.000.000円 999.999円 2.999.999円
事業所得 3.000.000円 3.000.000円 3.000.001円 9.000.001円
納税額
(所得税のみ)
202.500円 202.500円 202.500円 607.500円

       【 定率法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 400万円 400万円 400万円 1200万円
必要経費
償却費の額)
2.499.000円 417.333円 83.666円 2.999.999円
事業所得 1.501.000円 3.582.667円 3.916.334円 9.000.001円
納税額
(所得税のみ)
75.000円 289.000円 355.700円 719.700円


    テスト その2 

   年間の事業収入は1年目400万円、2年目600万円、3年目800万円へ流動。
   必要経費は取得した300万円の減価償却資産の償却費のみとし、減価償却資産の耐用年数は3年
   とします。
   この場合で、3年間の事業所得と税金の額をトータルで試算してみます。

       【 定額法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 400万円 600万円 800万円 1800万円
必要経費
償却費の額)
1.000.000円 1.000.000円 999.999円 2.999.999円
事業所得 3.000.000円 5.000.000円 7.000.001円 15.000.001円
納税額
(所得税のみ)
202.500円 572.500円 974.000円 1.749.000円

       【 定率法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 400万円 600万円 800万円 1800万円
必要経費
償却費の額)
2.499.000円 417.333円 83.666円 2.999.999円
事業所得 1.501.000円 5.582.667円 7.916.334円 15..000.001円
納税額
(所得税のみ)
75.000円 689.000円 1.184.700円 1.948.700円


    結果発表〜! 

   一目瞭然。
   上記試算では、所得税だけで見ても、 「定額法」の方が節税効果が高い試算となりました・・・。
   平成20年現在の地方税(市税や県民税など)は所得に連動していますので、所得税が高いという事
   は地方税も高いという事ですよね〜。

   中途半端な節税知識で、「定額法よりも定率法の方が節税になる」・・・という言葉をそのまま鵜呑み
   にしてはダメ!
 という結果ですね〜 ^^

   それじゃあ・・・、
   「定率法」はウソで、「定額法」の方が節税効果があるの???
   と言われそうな流れですが、「定額法」と「定率法」のどちらか一方のみが節税効果の高い償却方法
   ・・・というわけではありません

   事業環境によって「定率法」が有利だったり、「定額法」が有利だったり・・・といった具合なんです。

   「定額法」と「定率法」のどちらが節税効果が高いのか・・・、
   これを見極めるには、かなりの税金知識と節税知識が必要なんです。

   上記例では、比較的コンスタントに収入、もしくは収入の上昇傾向にあり、減価償却資産以外の必
   要経費の額も毎年ほぼ平均的な場合で、定率法よりも定額法の方が節税効果が高い!・・・といっ
   たほんの一例です。

   ちなみに・・・、
   毎年の収入が思わしくない傾向にあったり、必要経費の額が「うなぎのぼり」、もしくは定期的な資産
   購入がある環境では、定額法よりも定率法の方が節税効果が高い傾向にあります。

   参考までに・・・、
   年間の事業収入が1年目800万円、2年目600万円、3年目400万円・・・と、あまり思わしくない方向
   へ流動した場合を想定して試算してみました (^-^ゞ

       【 定額法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 800万円 600万円 400万円 1800万円
必要経費
償却費の額)
1.000.000円 1.000.000円 999.999円 2.999.999円
事業所得 7.000.000円 5.000.000円 3.000.001円 15.000.001円
納税額
(所得税のみ)
974.000円 572.500円 202.500円 1.749.000円

       【 定率法 】
  1年目 2年目 3年目 3年間累計
収入 800万円 600万円 400万円 1800万円
必要経費
償却費の額)
2.499.000円 417.333円 83.666円 2.999.999円
事業所得 5.501.000円 5.582.667円 3.916.334円 15..000.001円
納税額
(所得税のみ)
672.700円 689.000円 355.700円 1.717.400円

   このような場合には、「定率法」の方が節税効果あり! ですね〜 ^^
   んーーー。 節税って難しいですね〜! ほんとに (^v^*


   < なんとなく まとめ >
   「定率法」は初期に多く償却出来る・・・というメリットがありますので、このメリットを活用出来る環境で
   あれば、節税効果を最大限に引き出せると思います。

   但し! 中途半端な節税対策は逆効果となりかねませんので、あまりよく分からない間は 「定額法
   のままで宜しいかと思いますよ〜 ^v^)/ (特にSOHO系の方は必要経費の変動も少ないので、
   定額法のままが一番安定していると思われます)

   ・・・というわけで御座いましてですね〜。 今回のお話はこの辺で。
   機会があれば、皆さんも色々とお勉強 & 試算されてみて下さい!
   私も節税知識があまり豊富ではないので、追々色々と勉強してみますし *^-^)/

   まあ、

   とにかく全てにおいて・・・
   節税効果の高い償却方法」 = 「定率法」 ではありません!
   という事です ^^



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