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    減価償却
    (げんかしょうきゃく)

   減価償却 っちゅ〜もんは分かった! 肝心な、帳簿の書き方を教えてくれ!
   ・・・というわけで、減価償却の「仕訳」と「記帳」について、解説いっちゃいましょう〜 ^^)/
   (2008年11月 更新)


   【 減価償却の仕訳・記帳 】
   プロローグ&はじめに、減価償却のシステムについて説明しておきます。

   減価償却資産を取得した時には、先ず、「固定資産」として計上しなければいけません。
   伝票、もしくは仕訳帳から・・・、
日付 借方 貸方
取得日  (固定資産)の勘定科目  (購入形態)現金など

   と、いった感じで仕訳を行います。
   日付は、購入した日で計上します。
   (※ 資産計上時は必要経費となりませんので、実際の使用実態に関わらず、購入した
      日を取得日として記帳します (必要経費は 実際の使用実態 (実際に事業に使い
      始めた日)に沿った起算が必要)。

      但し、購入手続きから納品まで数日かかるような備品などの場合には、その納品の
      日を取得日としてお考え下さい (自動車の場合は納車日。 ちなみに〜 納品より
      前に支払ったその資産の対価は 「前払金」として仕訳します 【⇒ 例】))

   固定資産の勘定項目は・・・、
   有形固定資産は「車両運搬具」・「工具器具備品」・「機械装置」〜
   無形固定資産は「ソフトウェア」・「電話加入権」・・・といった勘定科目が入ります。
   【⇒ 各固定資産の勘定科目 (一覧)はこちら

   購入形態は、現金や普通預金、未払金・事業主借・・・といった勘定科目になります。
   つまり、「貸方」の購入方法で、「借方」の資産を購入しましたよ〜 という仕訳です。

   ちなみに・・・、この時点では、購入した固定資産は必要経費にはなっていません
   あくまでも「固定資産」に計上したのみになります。

   で、取得した固定資産を必要経費にする為には・・・、
   年度末の決算時に、当年度の償却分を必要経費として計上します。
借方 貸方
 減価償却費  (固定資産)の勘定科目

   「減価償却費」は、経費の勘定項目になります (「減価償却費」 = 必要経費)。
   という事は、この段階でやっと「必要経費」にるわけですね〜 ^^

   (※ つまり、減価償却資産の購入時には・・・
      帳簿上で 各固定資産の勘定科目で資産計上しておき、

      その後は、各年度の決算時 (年度末)において〜
      各年度の 当該減価償却資産の使用実態 (使用開始月など)に沿って、「定額法
      などを用い算出された年毎の必要経費算入額を 「減価償却費」として経費算入して
      いき
(固定資産の勘定科目から、毎年、必要経費算入分ずつを減価償却費へ振り
      替えて行く)

      またそれを 「減価償却」と言い、
      またそれら仕訳 & 記帳は、減価償却に必要な仕訳 & 記帳となります


   家事使用分との按分がある場合には、ここで按分の仕訳を行います。

   減価償却の計算式によって算出された「当期の減価償却費」が、ここで必要経費に計上さ
   れ、帳簿価額(初年度のみは 「取得価額」)から必要経費分を差し引いた額が、翌年度の「期
   首帳簿価額」※1となるわけです。
    ※1 「期首帳簿価額」 ・・・ 個人事業の場合は、翌年1月1日時点(期首)での減価償却資産の
                     帳簿価額。



   < 実践タイム >
   どっこいしょ! ・・・というわけで、   ←(どういう「わけ」?)
   減価償却の計算と一緒に、仕訳&記帳の実践テクニックを伝授致します ^^)/

   例) 150万円の軽自動車(新車)を購入した場合の、定額法での減価償却。
       (※ 1月に購入して、1月から事業に使用している場合)
       (※ この場合の150万円は、その車両の取得価額の額です)
       (※ 尚、このページでは 「減価償却」を軸に解説しておりますので、
          その他車両購入時の付随費用の仕訳につきましては〜 割愛させて頂きます。
          【⇒ 自動車の実務上の細かい仕訳などはこちら】)

      先ず、1月の購入時 (納車日)に資産計上を行います。
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 1.500.000  現金 1.500.000
              ※ 車両運搬具は、借方科目の「有形固定資産」部門の勘定科目。

     ----------------------------------------------------------
    ※ やよいの青色申告では、資産の購入時の仕訳と固定資産の登録(資産登録)は別々
       に行います。
       「仕訳日記帳」 もしくは「振替伝票」から上記の購入時の仕訳を行い、「固定資産」の
       登録は「固定資産管理」から行います。
       「拡張機能」 → 「固定資産管理」 → 「固定資産一覧」 → 「新規作成」から資産内容
       を入力すれば、固定資産一覧に登録されますよ〜。

      
       ちなみに、固定資産登録時の「編集画面」に「取得年月日」と ありますが、これは資産
       の購入日ではなく「事業の用に供した日」なので、間違えないように〜 ^^
       (※ やよいの新しいバージョンだと、その辺り 改善されているかもしれませんが・・)
     -------------------------------------------------------------------------

      で、決算日に、当年度分の減価償却費を計上します(必要経費にする)。
      当サイトの減価償却でお馴染みになった150万円の軽自動車ですが・・・、
       ・初年度の減価償却費・・・ 1.500.000 X 0.25 X (12/12) = 375.000円
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 375.000  車両運搬具 375.000
              ※ 減価償却費の計算については、「定額法、定率法」 を参照の事。

     ----------------------------------------------------------
    ※ 決算月の仕訳は、「固定資産一覧」の「仕訳書出」から行います。
       申告ソフトなら、早めに決算月の仕訳をしておいても大丈夫なので、固定資産の仕訳
       ついでに決算仕訳も済ませておきましょう〜 ^^)/

       ちなみに、決算仕訳は、「振替伝票」なら決算仕訳タブを「決算」に、「仕訳日記帳」
       なら画面左端の決算欄をクリックすると決算仕訳タブが現れ、「決算」を選択すれば
       自動的に12月31日の決算仕訳をしてくれますよ〜。
     -------------------------------------------------------------------------

      2〜3年目の決算月にも、減価償却費を計上していきます。
       ・2〜3年目の減価償却費・・・ 1.500.000 X 0.25 X (12/12) = 375.000円
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 375.000  車両運搬具 375.000
              ※ 2年目と3年目の仕訳です。

      4年目の決算月で、150万円全てが償却しますので、残存簿価を「1円」残して・・・、
       ・4年目の減価償却費・・・ 1.500.000 X 0.25 X (12/12) = 375.000円−1円
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 374.999  車両運搬具 374.999

      以上、こんな感じです ^^
      「資産計上」と「経費計上」を覚えれば、ぜんぜん楽勝ですね〜 ^^)/

   応用編) 上記の軽自動車と同じ減価償却で、事業用の使用割合が50%の場合。
          (家事兼用の車両の為、私用分と事業分を按分する場合)

      先ず、1月の購入時 (納車時)に資産計上を行います。
      家事按分は、資産の計上時には触れませんので、そのまま取得価額を資産計上します。
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 1.500.000  現金 1.500.000

      そして、決算月に当年度分の減価償却費を計上するのですが、
      この段階で、経費計上と同時に家事按分を行います。
       ・初年度の減価償却費・・・ 1.500.000 X 0.25 X (12/12) = 375.000円
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 187.500  車両運搬具 375.000
 事業主貸 187.500   -

      後は、同じ要領で減価償却を進めていきます。
      家事按分は「事業主貸」で按分します ^^)/

   応用編) 私用(事業主個人)のお金で、上記例の軽自動車を購入した場合。
          (家事按分50%)

      先ず、1月の購入時に資産計上を行います。
      個人事業主個人のお金で購入した車なので・・・、
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 1.500.000  事業主借 1.500.000

      そして、決算月の減価償却費の計上は・・・、
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 187.500  車両運搬具 375.000
 事業主貸 187.500   -

   応用編) 上記例の軽自動車を、販売店クレジットで購入した場合。
          (家事按分50%)

      先ず、1月の購入時に資産計上を行います。
      クレジットで購入した物は「未払金」として記帳します。
       (※ 尚、このページでは 「減価償却」を軸に解説しておりますので、
          納車日にクレジット (自動車ローン)を契約したものとして考えております。
          【⇒ 自動車の実務上の細かい仕訳などはこちら】)
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 1.500.000  未払金 1.500.000

      そして、毎月の引き落とし日には・・・、(事業用の通帳から引き落とし)
      月々の支払が15,500円で、クレジットの利息分が500円の場合。
借方 金額 貸方 金額
 未払金 15.000  普通預金 15.500
 利子割引料 250   -
 事業主貸 250   -
              ※ 利子割引料は必要経費になりますので、家事按分して経費計上。
                 (決算月にまとめて按分してもOK!)

      そして、決算月の減価償却費の計上は・・・、
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 187.500  車両運搬具 375.000
 事業主貸 187.500   -

      減価償却資産をローンやクレジットで購入しても、金利(利息)部分は資産の取得価額
      へは含めません。金利と減価償却は別途で考えましょう〜 ^^
      ローン・クレジットの金利手数料の仕訳については、
      「自動車ローン & クレジット」 ・・・ こちらを是非ご参照下さい ^^)/

      
      ※ 注意! ・・・ ローンとクレジットは似て非なる物です。ローンは「借入金」、
                 クレジットは「未払金」の扱いになります。
                 参考 → 「ローンとクレジットの違い(別窓)
                 ちょっと余談ですが、私は、自動車業界に15年以上も・・・ ^^

      減価償却資産については、だいたいこんなところでしょうか・・・ ^^

   例) 18万円のパソコンを購入し、「一括償却資産」で償却する場合。

      先ず、パソコンの購入時 (取得時)に資産計上を行います。
      一括償却資産の勘定科目は、「一括償却資産」として資産計上します。
借方 金額 貸方 金額
 一括償却資産 180.000  現金 180.000
              ※ 一括償却資産は、借方科目の「有形固定資産」部門の勘定科目。

      で、事業用として使用を始めた年の決算月に、当年度分の減価償却費を計上します。
      一括償却資産は3年間の均等償却なので、年間の減価償却費は6万円です。
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 60.000  一括償却資産 60.000

      ちなみに、一括償却資産を青色申告決算書の「減価償却の計算」へ転記する時には、
      減価償却資産の名称も「一括償却資産」として記入します。

   例) 28万円のパソコンを購入し、「少額減価償却資産の特例」で償却する場合。

      先ず、一括経費と言っても、パソコンの購入時 (取得時)には資産計上を行います。
借方 金額 貸方 金額
 工具器具備品 280.000  現金 280.000

      で、事業用に使用した当年度分の減価償却費を、決算月に計上します。
      (一括経費とするので、もちろん取得価額の全額が必要経費となります)
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 280.000  工具器具備品 280.000

      ( ⇒ その他、これら少額減価償却資産の特例についての注意点など



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