SOHO・確定申告ガイド 個人事業者のための税務会計〜確定申告ガイド
    

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【 ページ目次 】
  ・事業用としての自動車
  ・自動車の購入
  ・自動車ローン、クレジット
  ・自家用車の事業転用
  ・自動車の売却、廃車
  ・自動車の売買、応用編
  ・自動車の税金
  ・自動車の維持費、車検
  ・自動車の修理、事故
  ・カー用品の購入

 
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    自動車に関する経費・仕訳
    (じどうしゃにかんするけいひ・しわけ)

   自動車を購入するには、何も現金ばかりではありませんよね〜。
   数枚の複写用紙に名前や住所を記入して、認印と銀行印を押せば車を買えますし、銀行
   から購入資金を融資してもらう購入方法もありますから ^^

   (2008年11月 更新)
   (※ 尚、当サイト管理人でもある私は、自動車業界に過去15年ほどの勤務歴があり、
     また今も尚、個人事業者・SOHO業のかたわら〜 車業界へもたずさわっており、
     まあ一応クルマに関する知識には、そこそこ自信は御座いますので
     <(_ _)> ナニトゾヨロシク)


   【 自動車ローン、クレジット 】
   仕訳をするにあたって、自動車ローンは「月々の返済」や「金利手数料」の仕訳が少々面
   倒そうですが、「利子割引料」の勘定科目を使いこなす事により、思ったよりも簡単に仕訳
   が出来ちゃいますよ〜 ^^

      ( 自動車ローン・勘定項目表 )
勘定科目 摘要
 未払金
 (他流動負債)
 自動車販売店やディーラーが取扱う信販会社系の分割払い
 借入金
 (他流動負債)
 銀行系などから、購入資金として現金を融資してもらう方法
 支払手数料
 (経費)
 銀行借入時の「保証料」など
 利子割引料
 (経費)
 支払金利手数料


   
   『 ちょっと予備知識
     一般的には、自動車購入時の分割払いを「自動車ローン」と言いますが、正確には、
     ディーラーや中古車販売店で取扱っている信販会社系の分割払いを「クレジット」、
     銀行など、その他 資金融資等にての借入をした場合には「ローン」と言います。

     ちなみに、クレジットは「未払金」、ローンは「借入金」です。

        【 参考 】 ・・・ 「ローンとクレジットについて(別窓)
        (ローン、若しくはクレジットとしての 取扱いの注意点や相違点等も)

     「未払金」や「借入金」には、「長期未払金」や「短期借入金」などといった細分化さ
     れた勘定科目がありますが、借入が頻繁ではない個人事業の場合には、特に深く
     考えず「未払金」・「借入金」で問題はないはずです。

     ちなみに、「長期」「短期」の使い分けは、返済期間が1年を超えるかどうかで判断し
     ます。 例) ・・・ 24回払いのマイカーローン = 「長期借入金」


   
   Q. 月々のローンは必要経費になりますか?
   A. ローンは資産の取得方法なので、月々支払っているローン返済額が毎月必要経
      費になるわけではありません。ローンで必要経費になるのは、月々の支払いに含
      まれる「利息 (金利手数料)部分」のみです。

      ちなみに・・・
      ローンで購入した資産は、ローンの支払状況に関係なく減価償却を行いますの
      で、耐用年数に応じた決算月に「減価償却費」として必要経費になります。


   < 中古車をローン・クレジットで購入 >
   家事按分50%の中古車を購入。支払いは自動車販売店のクレジットを利用し、毎月の
   引き落としは事業用口座から(事業資金から頭金50万円も出費)。
    ※ 金額は、こちらで適当に当てはめています。
    ※ 仕訳の勘定項目については「自動車の購入」編 をご参照下さい。
    ※ ここでは簡易的な仕訳の基礎を説明したいので、納車当日にローン契約から
       現金の支払いまで 全て同時に済ませたと仮定しての仕訳処理をしております。

             購入時の仕訳 (納車日が基準)
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 1.050.000  未払金 1.000.000
 損害保険料 69.750  現金 500.000
 支払手数料 25.000   -
 租税公課 125.010   -
 預託金 10.000   -
 事業主貸 106.760   -
               ※ 事業主貸の106.760円は、必要経費に算入する「損害保険料」「支払手数料」
                 「租税公課」の家事使用分(按分)。


      銀行借入の場合には、「未払金」ではなく「借入金」になります。印紙代は「租税公
      課」、事務手数料は「支払手数料」で良いと思います。
      「保証料」は、金利手数料に加算されるタイプなら「利子割引料」、まとめて前払い
      するタイプなら一旦「長期前払費用」として資産計上し、借入契約期間に応じて「支
      払手数料」として経費計上していきましょう。

          ※ 詳しくは ・・・ 「銀行借入ローンについて」。

      
      クレジットの支払金利手数料は、購入時の仕訳では一切 費用計上致しません。
      (上記表の「未払金」と「現金」には、金利手数料は一切含めません)
      毎月の引落し日に、「利子割引料」として金利分の月額を必要経費に計上してい
      きます。

            毎月のクレジット支払時の仕訳
借方 金額 貸方 金額
 未払金 14.500  普通預金 15.000
 利子割引料 250   -
 事業主貸 250   -
               ※ 事業主貸は、家事按分50%による家事使用分です。
               ※ 月々の支払い額に、500円が金利手数料として含まれている場合。

     ※ 参考 ・・・
         「月々のクレジット(ローン)支払額を、元金と金利手数料に分ける計算方法」。

            決算月(12月31日)の減価償却時
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 175.000  車両運搬具 350.000
 事業主貸 175.000   -

   中古車に関する減価償却や資産の耐用年数などは、「中古品の減価償却(別窓)をご
   参照下さい〜  \(^v^)/

   ちなみに、自動車ローンの仕訳方法はひとつではありません・・・。

   上記例の他にも、金利手数料の総額を「長期前払費用」として購入時に資産計上し、
   月々の支払時に利子割引料として費用計上していく方法などもありますし、

   金利手数料の月額配分が不明の場合には、金利手数料を全て含めた支払総額を減価
   償却資産に計上し、車両の減価償却と一緒に経費計上していく仕訳方法などもあります
   (全額含めた金利手数料の分だけ減価償却資産の価額が大きくなりますが・・・)。

   参考までに ^^
   (※ 尚、私の場合は〜 あまり金利手数料の額を 「前払費用」などとして仕訳をしま
      せん。 何故なら〜 その金利手数料は、クルマの販売元へ直接流れる事はあり
      ませんし、

      また、一括決済などによってその額は変動し、契約時において、それら額 (金利)
      が絶対的に確定しているわけではありませんので。。。 と、そういった理由がある
      から)

   その他、自動車購入時に関する仕訳例は・・・ ⇒ 応用編


    番外編
   ローン・クレジットが残っている車を事業用へ転用 >
   今まで個人用で使ってきた車を、ローン(クレジット)が残っている状態で事業用へ転用し
   た場合の凡例。

    ・家事按分は50%、
    ・期首の1月から事業用として利用開始、
    ・月々の支払額は21,000円 (内、金利手数料1,000円)、
    ・個人資産を、事業用へ転用した時の未償却残高(転用時の帳簿価額)が50万円、
    ・転用時のクレジットの残り元金が20万円(金利手数料含めず)、
    ・転用後の減価償却は定額法で2年償却。
     【 参考 】 ・・・ 固定資産、事業転用時の未償却残高の算出方法 (別窓)

             転用時の仕訳(資産の計上)
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 500.000  未払金 200.000
  -  事業主借 300.000

      車両運搬具の額は、転用時の減価償却資産の帳簿価額(未償却残高)を計上し
      ます。
      (※ クレジットの残債額(未払額)ではありません。
         つまり・・・ 金利手数料などを含まない、資産本来の未償却残高の額が対象)

      「未払金」を立てずに、全額を「事業主借」にしてしまってもOK ですが、出来れば
      「未払金」を立てたほうが 『○』。 かな???
      (※ 未払金が無いのに、金利手数料だけ経費計上というのも変かと・・・)

      (※ 尚、借入金に関しても、同じ考えでよろしいかと。。。 と、思われますが、
         【⇒ 未払金と借入金の違い、その他 重要な知識等についても
         ただ、銀行借入などに関しましては〜 他の保証料などが絡んでくる場合も
         あり、
         (↑ 保証料も、事業従事分、かつ家事按分などによって、役務の提供
            が未だと考えられる部分を適所必要経費へと算入する事は可能で
            しょうが、ただ、契約時などの印紙代などは、資産計上はもちろんの
            事、必要経費等への参入は出来ません。

            ちなみに〜 先者の保証料に関しましては、
            こちらは、他の 事業転用時の自動車保険などと同じような見解や
            グレーゾーン、その他注意すべき点や諸々など。。。 が、御座いま
            すので〜 予めご留意の上にて これらご参考下さい)

         また、借入金勘定を立てる以上は、
         事業運営上での 「借入金」が増える事となってしまいますので〜
         【⇒ 借入金が増えると・・・ 考えられる可能性

         借入金勘定は立てず、事業主借勘定を立て〜 金利手数料などは・・・
         必要に応じ、要所部分々経費化するのが良いかもしれませんね ^^
         (↑ その方が、仕訳等も簡素化出来ようかと。。。))

      (※ 但し、これら未払金や借入金を立てたり (立てなくとも)、
         金利手数料などを経費計上するには・・・

         それら金銭の流れが把握できる証票書類などは (引き落とし口座の通帳
         とか、クレジットの支払い明細書とか)、他の帳簿などと一緒に
         「保管などの義務」が発生しますので〜 予めご留意願います)

             転用時の仕訳(資産の計上)
            (未払金などを立てないバージョン
借方 金額 貸方 金額
 車両運搬具 500.000  事業主借 500.000

      もし、転用した車の未償却残高よりも、「未払金」の額が多い場合には、
      (車両運搬具 < 未払金)  借方を「事業主貸」で処理すればOKでしょう〜。

            毎月のクレジット支払時の仕訳
借方 金額 貸方 金額
 未払金 20.000  事業主借 20.500
 利子割引料 500   -

     ※ 参考 ・・・
         「月々のクレジット(ローン)支払額を、元金と金利手数料に分ける計算方法」。

      個人口座を使っての引き落としなので「事業主借」。
      引き落とし時に 「普通預金」 勘定を使用する事は可能ですが、個人用の通帳を、
      預金額と共に事業用に追加する必要があります。

      金利手数料は経費になるので、家事按分50%で500円を経費計上。

      月々の支払いは21,000円だが、事業主勘定なので、事業主が負担するべき
      500円の金利手数料を差し引いて「事業主借 20,500円」。
      (21,000円で仕訳をしてしまうと、同時に「事業主貸」も発生してしまい、事業主
      から借りて直ぐに返す? みたいな変な仕訳になってしまうので)

            毎月のクレジット支払時の仕訳
           (未払金などを立てなかったバージョン
借方 金額 貸方 金額
 利子割引料 500  事業主借 500

      もし、転用時に「未払金」を立てなかった場合には、「事業主借」と「利子割引料」
      の仕訳で、金利手数料500円のみの記帳となります。

            決算月(12月31日)の減価償却時
借方 金額 貸方 金額
 減価償却費 125.000  車両運搬具 250.000
 事業主貸 125.000   -

      後は、通常の減価償却と同じく、帳簿価額が1円になるまで償却します。

   
   ※ 注意! ・・・ 個人用の通帳から引き落とししている場合には、毎月の支払明
              細と支払状況が分かる「証拠」が必要になります。融資先から送
              付される支払明細書と、毎月引き落とされている個人用通帳は
              必ず保管しておくようにしましょう。



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